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Channel: 魔神機兵団の日記
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ドライブ・マイ・カー・・・感想

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公開日:2021年8月20日

レンタル:2022年2月18日

(TSUTAYAの先行レンタル)

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●お話

脚本家である妻の音(霧島れいか)と幸せな日々を過ごしていた舞台俳優兼演出家の家福悠介(西島秀俊)だが、妻はある秘密を残したまま突然この世から消える。2年後、悠介はある演劇祭で演出を担当することになり、愛車のサーブで広島に向かう。口数の少ない専属ドライバーの渡利みさき(三浦透子)と時間を共有するうちに悠介は、それまで目を向けようとしなかったあることに気づかされる。

~シネマトゥデイより~

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●感想

もうレンタルしてんだね。

早速借りてきました。

 

俺の好きなタイプの、

しみじみとした良い映画だった。

 

それにしても、

開始40分後に

本編がスタートしたときには驚いた。

最初の40分は、

主人公の人となりや置かれた環境を、

説明するための「序章」で、

じゃあ本編は?

・・・と思ったら(残りが)140分もあって、

合計3時間の映画でした・・・けど、

全然飽きはなかったよウインク上差し

 

主人公は

舞台俳優」が本業で、

時々「演出家」をしていて、

これまでは自分が主役を演じていた

自身の「代表作」を、

妻が病で亡くなったのを機会に、

別の俳優に主人公を演じさせ、

自分は演出と監督に専念することにした。

そうするようになってから、

記念すべき

1回目の公演」の、

オーディションと、

1か月半の稽古と、

2週間の本番の、

合計約2か月」の物語になっています。

その2か月間

驚くようなドラマは特に何も起こらず・・・、

厳密には

序章と本編それぞれに、

ある出来事が起こるのだけど、

主人公の人物像が理由で、

大きな出来事のようには描写をされてません。

なので

仕事場で淡々とこなされる「稽古」と、

期間中寝泊まりするホテルまでの

1時間の送迎中に行う「車内の自主練風景」を、

我々はただただ見ているだけ。

それだけの映画です。

なのでまるで

密着番組」を見ているみたいでした。

 

この主人公は

俳優に演出家という

普通ではない仕事をしているけど、

性格とかはごくごく「普通の人」で、

一見して単純な思考の持ち主に見える。

それなのに

思考()が読みにくいキャラ設定」で、

表情と心で違うことを考えている。

そんな風に見える主人公のことが、

なんとなく気になる

表情、視線の先、行動や言動など、

気づけば

主人公をずっと目で追いかけていて。

 

主人公は今

何を考えているのだろう?

俺はずっとそんなことを考えながら、

映画を見ていて

気が付いたら3時間が終わってた。

俺にとってはそういう映画でした。

 

村上春樹作品だから

答えなんかあってない。
・・・みたいに思っていたけど、

思考()が読みにくいキャラ設定」。

これにはちゃんと理由がありましたプンプン上差し

珍しく
そういうところをスッキリさせてくれるし、
面白い部分が(俺にとっては)分かりやすいし、
主人公の思考などいろいろ考えさせてくれて、
気持ちの良い終わり方をする。

そらー、賞も取りますねウインク拍手

 

そう言えば

主催者の規則で、

現場への行き来を、

自分で運転してはいけないことになっている。

そのためこの女性は主人公の、

ホテルの送迎をするドライバーです。

この女優さんも良い味出していたけど、

この女性は分かりやすく、

心を閉ざしていて思考が読めない。

だけど、

ここまであからさまだと逆に興味が湧かない。

なので

2人を比較することで、

主人公の設定がいかに絶妙かを実感しました。

 

更には

霧島れいかさん演じる主人公の奥さんが、

不思議な魅力を醸し出していて

とってもキレイな人だった。

 

そして最後に

主人公のマイカーサーブ900

買いたいとまでは思ったことないけど、

この独特のラインが昔から好きだった。

この車のドライブシーンを見ているだけでも、

とっても楽しい映画だった爆  笑キューン

 

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