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●お話
昭和64年に起きたD県警史上最悪の誘拐殺害事件を巡り、刑事部と警務部が全面戦争に突入。広報・三上は己の真を問われる。究極の警察小説!
~BOOKデータベース~
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●感想
映画は、あとでレンタルするつもりだけど、
まずは、小説でも読んでおきますか!
・・・って感じで、気軽に買って読んだのだけど、
結果的には、読み応えのすげーお話だった。
読む前は、2時間サスペンスにありがちな、
刑事じゃなく広報なのに、事件を捜査して、解決しちゃう。
・・・そういう物語かな?と思ったら、全然違って、
とある県警で発生した、
刑事部と警務部の(水面下での)激しい抗争、
その抗争の謎を、広報官が解き明かしていくという物語。
・・・で、その抗争のキッカケとなったのが、
通称ロクヨンと呼ばれる、
「昭和64年に起きた、未解決の少女誘拐殺人事件」って訳。
・・・まー、だいたいそんなお話。
でもこれね、下巻がすげーの。
抗争の奥にある、そのまた奥の、更にもう1つ奥に、
この物語の真実があるんです。
まるで謎が、マトリョーシカみたいな展開だった。
ただ、下巻がすげー代わりに、上巻はちょっと退屈。
このお話、物凄く奥が深いので、
上巻では、主人公の複雑な立場や心理を、
過去を回想しながら、ひたすら説明する展開が続きます。
全部で約350ページある中、前半の約200ページが、
現在と過去とを行ったり来たりしながらの、
まさに、3歩進んで2歩下がるみたいな、ひたすら説明。
なので、なかなか物語が進まない気分になります。
・・・でも、この先はきっと面白い。
そう信じて読み進め、200ページを超えたあたりからは、
物語も、刻がガンガン進んで、楽しくなってきます。
上巻の退屈な部分もいろいろ伏線になっていて、
下巻の、奥の奥の奥と、上巻の退屈な部分が繋がったとき、
うぉーーーーーまじか!って気分になりました。
これは、いかにも、映像化したら、
すげーーー感じのお話なので、
映画を(レンタルして)見るのが楽しみになってきた!!
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64(ロクヨン)上下巻[小説版]・・・感想
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