---------------
●感想
あらすじを読んで1巻を衝動買いし、
そのあと買った2巻がすごく楽しかったので、
感想を書きたくなりました。
このマンガはいわゆる、RPG的な冒険マンガです。
伝説のダンジョンを冒険する、あるパーティのお話で、
「前回の冒険で所持金が底をついてしまった。」
・・・というところから物語は始まり、
でもまたすぐに、
ダンジョンへ戻らないといけない理由があり、
そこで、一番金の掛かる食費をダンジョン内で賄おう。
・・・というお話。
要するに、
「倒したモンスターを料理して食べちゃおう。」
・・・という「冒険料理マンガ」なんです。
冒険の、本来の目的は、
「炎竜のお腹の中にいる主人公の妹を助けに行くこと」
・・・なのですが、
妹を危惧することよりも、
道中のモンスターを倒すことよりも、
倒した後のモンスターをどう料理するかでの、
メンバー同士の葛藤、
そういう部分にページ数が費やされているし、
現実には再現できるはずのない
モンスター料理のレシピまで載っていたりして(*^^)b、
全体的にユル~いところが楽しいマンガです。
---------------
●1巻
この漫画家さん、長編はこの作品が初、ということで、
1巻は、1つ1つのエピソードの繋がりが薄く、
一応物語としての繋がりはあるものの、
それぞれの話がどこか短編集的な、オムニバスのような印象で、
個人的に1巻は、面白いけど何かが足りない。
・・・という感じでした。
1巻のお気に入りレシピは、
一番最初に作った
「大サソリと歩き茸とスライムの水炊き」
まあ蟹とキノコの寄せ鍋的な感じです。
スライムにも実は内臓があって、内臓を干して食べる
・・・という発想が斬新で気に入りました。
要はナマコみたいなもんですね。
あとは、ダンジョンの罠(刃、炎、油)を使って調理した
「天ぷら」のエピソードも楽しかったです。
---------------
●2巻
1巻とは異なり、
前のエピソードが、次のエピソードに微妙に絡んでいて
全てのエピソードに連続性を感じるところが良いです。
それぞれのキャラの個性を活かした仲間同士の助け合いとか、
1巻より長編マンガらしさが格段に増しました。
2巻のお気に入りは、
ゴーレムを畑代わりに野菜を育てているお話。
「主人公のパーティ」
●戦士ライオス(主人公)
●魔法使いマルシル
●盗賊チルチャック
●戦士センシ(ダンジョンモンスター料理研究家)
センシはダンジョンに住み、
魔物を狩り、それを調理し、食べて生きています。
今回の冒険には、炎竜(を食すことを)目当てで、
主人公のパーティに加わりました。
ゴーレムと言えば、岩の塊というイメージが強いけど、
このマンガのゴーレムは、適度に湿り気のある土。
なので、野菜を育てるのに最適なモンスターなのです。
しかし、センシがゴーレムを飼っている訳ではなく、
ゴーレムはあくまでもダンジョンのモンスター。
どうやって育てているのか?
センシとゴーレムの関係性も楽しいお話でした。
それにこの回は、比較的普通の野菜料理だったのも
楽しめた理由の1つです。
キャラメルゴーレム
ゴーレムと言えば、ドラクエのこんな奴だよね。
・・・ってこれはキャラメルで作られたゴーレム。
検索してたら、ツイッターでこんな画像を発見しました。
こういうモンスターなら、美味しく食べられるのにね。
↧
ダンジョン飯1巻、2巻
↧