Quantcast
Channel: 魔神機兵団の日記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3180

ザリガニの鳴くところ・・・感想

$
0
0

公開日:2022年11月18日

レンタル:2023年6月7日

---------------

●お話

ノースカロライナ州の湿地帯で、将来有望な金持ちの青年が変死体となって発見された。犯人として疑われたのは、「ザリガニが鳴く」と言われる湿地帯で育った無垢な少女カイア。彼女は6歳の時に両親に捨てられて以来、学校へも通わずに湿地の自然から生きる術を学び、たった1人で生き抜いてきた。そんなカイアの世界に迷い込んだ心優しい青年との出会いが、彼女の運命を大きく変えることになる。カイアは法廷で、自身の半生について語り始める。

---------------

●感想

この映画、

タイトルからは

内容が全然想像出来なかったのだけど、

殺人事件の容疑者

半生を振り返る・・・みたいなお話なのね。

 

事件の内容も

容疑者の半生も

とっても興味深い内容だった。

 

殺されたのは、

 

ボンボンの「チェイス」という男。

親がお金持ちでイケメンで、

元気な性格なので、

町の人気者で有名人です。

 

容疑者になったのは「カイヤ」。

彼女はチェイスとは真逆の、

悪い噂で有名な女性。

 

なぜ彼女が有名人で、

どうして彼女が疑われているのか?

それは

●殺害現場が人里名離れた森の奥の湿地

●カイヤはそんな湿地に一人で棲んでいる

●カイヤの生い立ちが変人

●カイヤとチェイスは面識がある

要するに

物的証拠はないが、

状況証拠から容疑者にされていて、

彼女の半生に絡めて、

事件の内容が少しずつ明らかにされていく。

・・・みたいなお話

 

---------------

カイヤは

人里離れた森の奥にある湿地に、

たった一人で住んでいる。

元々は

両親も兄や姉もいて、

楽しい生活を送っていた。

ところが

父親の激しいDVに耐えられず、

まずは

母親が子供を置いてたった1人で家を出る。

優しい母がいなくなったことで、

兄や姉も一人ずつ順番に家を出ていくが、

一番幼くて、

人生の右も左も分からない、

カイヤだけが、

取り残される結果となり、

しばらくは

父娘2人での平和な暮らしが続く。

その平和な時代に、

カイヤは湿地で生きるための

様々な術を父親から学んでいく。

・・・が、

結局父親も

奥さんのいない生活が寂しくなって、

まだ6~7歳の娘を、

森の奥にたった一人で置き去りにして、

家を出て行ってしまう。

 

カイヤは

父親が奇人変人なので、

これまで、

家族以外の他人とは、

父親の仕事関係者としか関わったことがなく、

学校にも通ったことがない。

これまでの人生で学んだのは、

森の奥の湿地での生き方だけ。

だから幼いながらも、

湿地で1人で生きていこうと誓う。

 

そんなカイヤを

不憫に感じて助けていたのが、

カイヤ一家が通っていた

雑貨屋のご夫婦

カイヤは父親のやり方を真似して、

狩った獲物(貝)を雑貨屋に売って、

生活費を稼ごうと考える。

常識からして、

子供とは売買をしないのが普通だが、

事情を知っていて

あまりにも不憫過ぎるので、

獲物を買い取ってあげて、

最低限の生活のルールや社会のマナーも、

この夫婦が教えてあげていた。

 

そしてもう一人

川で生活するカイヤ一家が、

移動中の川で時々すれ違っていた

近所に住む「テイト」。

 

そんなテイトと

大人になって再会をする。

森の植物に興味のあるテイトは、

湿地近くでの調査が多い。

カイヤは学校に行ったことがないから、

文字の読み書きが出来ないため、

テイトが文字の読み書きを教えてあげた。

 

二人は次第に親しい仲になるが、

テイトは大学へ通うため、

必ず戻ることを約束して町を出て行く。

 

入れ替わりに

大学の休み中、

友達と湿地へ遊びに来たのが、

 

チェイスだった

 

チェイスはカイヤを気に入って、

強引に迫ってくる。

そんなチェイスの誘いを断り切れず、

二人の関係は次第に接近していく。

なんだかんだでとっても仲良くなるのだけど、

二人の間に

あるトラブルが発生します。

 

チェイスに一体何があったのか?

 

カイヤは

無罪を主張しているが、

本当に無実なのか?

真犯人は別に存在するのか?

物語を見ていると

カイヤも、

出て行った家族も、

雑貨屋の夫婦も、

テイトも、

誰もが怪しく思えてくる。

でも

真実は1つです。

 

因みに

ザリガニの鳴くところ」とは、

湿地の中でも、

そこまで逃げれば安全だから。

そんな場所のことです。

---------------

 

 

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3180

Trending Articles