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Channel: 魔神機兵団の日記
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エリジウム・・・感想

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エリジウム
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●お話
2154年。
スペースコロニー“エリジウム”で生活する富裕層は
パーフェクトな居住空間で過ごす一方、
荒廃した地球に暮らす貧困層はひどい搾取に苦しんでいた。
エリジウム政府高官のローズ(ジョディ・フォスター)が
地球の人間を消そうと動く中、
地球で暮らすマックス(マット・デイモン)は
エリジウムに潜入することを決意。
残り5日しかない寿命を懸けて戦いに挑む。
~シネマトゥデイ~
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●感想
面白いけど、
何かが惜しい映画でした。

同じ監督の前作「第9地区」は、
メッセージ性のある異色のSF作品という雰囲気で、
主人公も、物語も、物語の舞台も、
ものすごく地味なのですが、
異色の雰囲気やメッセージ性のある内容が、
その地味さを独特の味に変えている
・・・そんな作品でした。

今回の「エリジウム」は、
有名な俳優も多数出演し、CGもより多く使用され、
ヒーロー性もあり、第9地区と比較すると、
エンターテイメント性の強い内容になっています。
それなのに、視聴後にすごく地味な印象が残りました。

恐らく監督は、第9地区のときのように、
このエリジウムでも作品を通して見る人へ、
何かのメッセージを伝えたかったのでしょうが、
そのメッセージを、
第9地区と同じテンションで語るには、
作品のエンターテイメント性が高すぎた。
・・・そんな気がするんですね。

この作品、音楽を変えるだけでも、
大分印象の異なる楽しい作品になりそうな気がします。
主人公はマット・デイモンが演じていますが、
ストーリー的には、最近のトム・クルーズ作品っぽくも感じます。

トムさんが演出したら、もっとエンターテイメント性に徹した、
カッコ悪さをもカッコ良く演出した作品になったはずです。

この作品も、
第9地区のような全体的に地味な作品にするか、
トムさん的エンターテイメントな作品に徹すれば、
最初から最後まで、もっと素直に楽しめた気がします。

面白いのに、何かが惜しい作品でした。
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