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Channel: 魔神機兵団の日記
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ラストレター・・・感想

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公開日:2020年1月17日

レンタル:2020年7月15日

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●お話

夫と子供と暮らす岸辺野裕里(松たか子)は、姉の未咲の葬儀で未咲の娘・鮎美(広瀬すず)と再会する。鮎美は心の整理がついておらず、母が残した手紙を読むことができなかった。裕里は未咲の同窓会で姉の死を伝えようとするが、未咲の同級生たちに未咲本人と勘違いされる。そして裕里は、初恋の相手である小説家の乙坂鏡史郎(福山雅治)と連絡先を交換し、彼に手紙を送る。

~シネマトゥデイより~

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●感想

導入部分に、少し強引なところがあったり、

設定にも、そんな偶然あるかな?

・・・みたいなところが、

序盤こそあったりはしたけど、

 

雰囲気の良い映画なので、

そんなのすぐに気にならなくなり、

 

気づいたら、

登場人物たちのやり取りを

この物語の世界の住人になって

近くでそっと見守っているような、

そんな気分で映画を見ていて、

見終えた後にめちゃめちゃ癒されていました。

 

もちろん、

演者の方たちも素晴らしいのだけど、

さすが、岩井俊二監督だね。

 

見ている人の、

少し傷ついた心に共鳴してくれるような映画。

だけど、哀しい気持ちにさせる訳ではなく、

乱れた心を落ち着かせてくれるような、

俺にとってはそんな映画でした。

 

この映画には、

傷ついた人や悲しみに包まれた人、

人生の後ろしか(前=未来)見えない人、

そんな人たちが出てくるけど、

みんなもう十分傷ついた後のお話で、

一見して普通そうに見える人たちが、

実は陰で、どうすれば前が見えるのだろう?

・・・と、

みんな必死で藻掻いている。

・・・みたいなお話。

最終的には

1人1人に少しは、

光らしきものが見えてきたのかな?

・・・みたいに終わるお話です。

 

前半と後半で

主人公が異なるのですが、

前半の主人公は松たか子さん演じる「裕里」。

物語は

裕里の姉「未咲」の葬式から始まる。

実家へ行くと、

姉の未咲に同窓会の通知が来ていた。

だけど

姉の同級生に気軽に連絡できる人がいないため、

裕里は仕方なく、当日会場へ行って、

姉の同級生に、姉の死を直接伝えようと考える。

(普通行くか?とは思うけど)

ところが

会場へ行くと姉の未咲に間違えられて、

どんなに否定しても受け入れてもらえないし、

仕方なく、未咲のフリをしてしまう。

すると

未咲の同級生には裕里の初恋の人で、

福山雅治さん演じる「乙坂」がいて、

(要するに、この人の顔を見たかったのか?)

二人だけで少し話をしたいと誘われるのだが、

未咲のフリをして嘘を付いた手前、

未咲でないことがバレたくないのに、

うまく逃げることも出来なくて、

その場はスマホの連絡先だけ交換して別れた。

しかし裕里は

その後に夫婦喧嘩でスマホを水没させてしまい、

乙坂への連絡先を消失してしまう。

そのため

スマホを水没したことだけでも知らせようと、

同窓会の際に貰った名刺の住所へ手紙を書く。

ただし

返事が来たらまた夫婦喧嘩なので、

自分の住所は書かずに・・・。

ところが

手紙は1通だけで終わりにするはずが、

高校時代の気持ちが沸き上がってしまい、
気が付いたら

毎日1通、

乙坂に手紙を書くのが楽しみになっていた。

・・・という物語。

 

後半は


福山雅治さん演じる「乙坂」が主人公。

高校時代に未咲を好きになり、

大学でも同級生で、

卒業してから未咲と疎遠になって以降、

未咲のことが忘れられずにいて、

何をどうやっても忘れられずにいたのに、

未咲(のフリをした裕里)からの

手紙がキッカケで、

忘れるのではなく、向き合ってみよう。

・・・と考え始め、

未咲との思い出の地巡りを始める。

・・・みたいな物語。

 


これは学生時代の、

裕里(左)、未咲(右)、乙坂(手前)。

 

そして

裕里の娘の「颯香(左)」、

未咲の娘「鮎美(右)」。

実は

どうにかして手紙の返事を書きたい乙坂は、

知恵と勇気を振り絞り、

未咲の実家へ返事を送ってみるのだけど、

その返事を受け取ったのが、

今は母(未咲)の実家に住んでいる鮎美で、

鮎美も

母のフリをして乙坂に手紙を書き始め、

裕里と鮎美の二人が未咲のフリして手紙を出す、

・・・という、

不思議な展開になります。

この辺りはワクワクで見てました。

 

乙坂は

残念なイケメンで、

福山さんがいい感じに演じていました。

 

最後に

この映画に出てくるのは知っていたけど、

てっきりチョイ役かと思っていたら、

松たか子さん演じる裕里の旦那役で、

出番が多いし、ガッツリ台詞もあるけど、

普通に演技をしていて、

ちゃーんと夫婦喧嘩してましたチュー

なんと漫画家役

福山さん演じる乙坂は小説家で、

身近に漫画家と小説家が存在するなんて

偶然にしては奇跡的過ぎる。

・・・とはちょっと感じたね。

 

 

 

 

 

 


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