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●お話
ラリー競技の最高峰とされるWRC(世界ラリー選手権)の登竜門であるレースに挑むスピカレーシングファクトリー。国内トップクラスのチームが火花を散らす中、スピカの所属ドライバー檜山直純(新田真剣佑)は攻めの走りこそが勝利の決め手と信じて無謀な走行を繰り返す。彼の兄でチーフメカニック兼エンジニアの篤洋(東出昌大)と直純は、ラウンドごとに衝突し、チームは険悪な空気に包まれる。ある日、直純のマネジメントを務めることになったエージェントの遠藤ひかる(森川葵)がやってくる。
~シネマトゥデイより~
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●感想
レンタルしました。
予告を見た際には劇場で見ようと思っていたけど、劇場で見た人の意見に賛否あるので、レンタルにしました。
ドラマも面白かったし、
レースにも迫力あったけど、
前半がちょっとゴチャってるので、物語をもっと、主役の兄弟に絞り込み、その分をレースシーンに配分してくれたら・・・という印象。
キャラ設定が少年漫画のスポ根っぽいから、漫画原作かな?・・・と思ったら、今時珍しくオリジナル作品なんですね。
ということは、
キャラの盛りすぎは、漫画原作作品を意識しすぎ?
盛りすぎて時間が足りない分、レースシーンを削ってる印象で、レース展開を実況中継で誤魔化しているようなところがいくつかあって、それって怪獣映画の怪獣が暴れるシーンを、怪獣の映像をろくに見せずにリポーターの説明で誤魔化すのと似ていて、もったいないな~と感じた作品でした。
もしかしたら、予算が足りなくてレースシーンを入れられずに、逆に、ドラマやキャラを盛るしかなかったのかもしれないけど、でも・・・、
この手の映画は、
でもとにかく、主役の二人が異常に熱くて、出てるシーン全て全力で熱い。それには理由があり、その理由がまた複雑で、その上に、やる気のないマネージャーと新人メカニックの話もあるから、映画という限られた時間の中でその全てを物語ると、自ずとラリーシーンが削られてしまう。もうね、TVドラマ並みのボリュームですよ。
ラリーシーンには迫力あるから余計に、もうちょっとしっかりレースを見たーい。
そんな気分になりました。
ただ、
そうしたキャラ達による前振りがあったから、クライマックスに感じるチームの強い一体感に、感動するんですけどね。
しかも、
主人公のライバルは新人の天才ドライバー。
主人公も若手の天才なので、若手の天才の善悪的な色分けは、まさに少年漫画的ですよね(因みに、主人公が悪で、ライバルが善)。
俺はここは、ベテランのチャンピオンとかにしてほしかったですね。ベテランチャンピオンなら風貌だけで説明できるけど、新人の天才だと、いかに天才かを説明するくだりが必要なので、そこもまた、ラリーシーンの時間が削られる要因でもありました。
ただ、
ラリーを取り上げる自体珍しいのに、メカニックを主役(の1人)にして、ピットでの苦戦シーンを多めにしたり、車を0.1秒速くするために、メカニックがどれほどの努力をしているか!そういう視点で映画を見せるのは斬新だし、そのシーンがあることでの、レースでの盛り上がりも強く感じました。
レースのクライマックス直前に、兄が弟に言う一言で、俺まで熱くなりました。
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