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Channel: 魔神機兵団の日記
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いぬやしき(実写映画)・・・感想

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●お話

定年を控えるうだつが上がらない会社員・犬屋敷壱郎(木梨憲武)は謎の事故に巻き込まれ、目が覚めると見た目は変わらず、体の中はサイボーグになっていた。超人的な能力を手にしたことを自覚した彼は、その力を人のために使うことで存在意義を見いだすようになる。一方、犬屋敷と同様の事故で同じ能力を備えた高校生・獅子神皓(佐藤健)は、敵対する人間を全て消し去りたいと考え……。

~シネマトゥデイより~

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●感想

俺にとってのいぬやしきは、
人として冴えないおっさんの物語。

 

なので
ロボットやヒーローや戦闘アクションの物語ではないから、俺にはそういう意味での魅力が全くない。

 

それでも

奥浩哉さんのあのキレイな絵のマンガなら、面白く読み進められるけど、動きのあるアニメや実写映画でまで見たい作品ではなかった。


しかも

木梨憲武さんのタレントとして実力、佐藤健さん役者としの実力、どちらもすごいけど、二人とも、マンガからイメージしたキャラとは全く違うので、

 

この映画は100%スルー予定 でした。

 

でも
会社の先輩が貸してくれると言うので、じゃー見てみるか!・・・という気分になりました。

 

で、実際に見て
2人がロボットに改造される前は想像通り、木梨憲武さんの冴えないおっさんはまるでコントだし、佐藤健さんも高校生に見えないから、めちゃめちゃ違和感ありました。

ところが・・・を書く前に、


ところで
奥浩哉さんのマンガって、いくらマンガとは言え、え?ふざけてんの?ってくらい、「よくある展開」に、「極端な違和感」をぶち込んでくることが多い。GANTZも、異世界や異空間で戦う話はよくあるけど、戦う相手がねぎ星人や田中星人とか、画がキレイだし巧いからそれでも楽しめるけど、いやむしろ、巧すぎるからの違和感かもしれないけど、だけど、画の巧くない人のマンガだったら、同じ内容で同じ展開でも、あそこまで面白くはならないだろうし、長く続かなかったかな?と思う。


(以下、ところが・・・の続きです)

映画の

いぬやしきも、2人がロボットにされ、主人公の犬屋敷がロボットとしての能力に覚醒してからは、世界観がガラッと 変わる。

 

ガラッと変わると
あら不思議びっくりハッ

あり得ない世界観とコントのおっさんが、妙にマッチングしてるのよ。いぬやしきが木梨憲武さんであることに意味が出てきた。佐藤健さんは、相変わらず高校生には見えないけど、人類滅亡を宣言してからはもう高校生とか関係ないので、佐藤健さんの演技の巧さが、違和感を超越してしまうんだよね。

 

展開変わってから、パズルのピースが一気に全部ハマったみたいに、急に、(それなりに)面白くなった。

 

ただ1つだけ

この映画は、コミック全10巻のうち、8巻までを描いていて、8巻までの途中の展開も、8巻のラストも、映画とマンガは、ところどころ異なる部分があり、それは時間や展開の都合上仕方がないけど、どうせあそこまで端折るなら、渡辺しおんは存在自体不要だった気がしたな。キレる理由は母親だけで十分じゃないかな?と感じた。

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以下、余談。

ロボットおじいちゃん

いぬやしきはおじさんだけど、おじいちゃんがロボットになる話は、「CYBORGじいちゃんG(全2巻)」って面白いマンガが過去にあって、それは、じいちゃんがサイボーグであることを魅力にしていたけど、いぬやしきはあくまで、冴えないおっさんの物語で、主人公がロボットであることは、主な魅力ではない。でもだからこそ、全10巻まで続いたんだろうな・・・と、そんなことを思った。

 

 

 

 


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