よーーーく見ると、
3人の上に、手があんのね
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●お話
U.C.0097――。
『ラプラスの箱』が開かれて一年。
ニュータイプの存在とその権利に言及した『宇宙世紀憲章』の存在が明かされても、世界の枠組みが大きく変化することはなかった。
のちに『ラプラス事変』と呼ばれる争乱は、ネオ・ジオン残党軍『袖付き』の瓦解で終結したかに見えた。
その最後の戦闘で、2機のフル・サイコフレーム仕様のモビルスーツが、人知を超えた力を示す。 白き一角獣と黒き獅子、2機の脅威は、封印されることで人々の意識から遠ざけられ、忘れ去られるはずだった……。
しかし、2年前に消息不明となっていたRX-0 ユニコーンガンダム3号機が、地球圏に再びその姿を見せ始めた。
金色の“不死鳥”……その名は、フェネクス――。
~公式サイトより~
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●感想
最近出張が多く、月末は徳島に行き、29日に帰ったばかり。疲れたので30日は有休にしたけど、ゆっくり疲れをとるはずが、せっかく休みなので、
公開初日に劇場で見てきました
ネタバレはしてないよ。
平日なのに、限定プラモを買いたい人がたくさん集まって、ほぼ満席。
俺はプラモはいらないので、パンフを買うために売店の行列に並びましたが、プラモは1会計1人1個なので、まずはNT(ナラティブ)が、映画館開店から10分以内に売り切れ、続いてフェネクスも20分以内に売り切れてました。
中には、専業主婦のお母さんに買いに来させている人も数人いたけど、お母さんはガンダムのことがよく分からないから、子供と、LINEや電話で相談しながら行列に並んで買ってる姿が、ちょっと切なく、なんだか可哀想でした。
映画は、
俺的には、ガンダムなのに珍しく、素直に普通に面白かったです
ミネバとマーサビストは、UC直後の物語だよって分かりやすくするためのキャラかな。
それから、大物の隠れゲストが登場したよ。
あとは、マーベル映画みたいに、エンドロール後に「閃光のハサウェイの予告編」が見れるから、お楽しみにね。
入場特典第1弾(11/30~12/6)の複製原画。俺は赤枠のセットが入ってたよ。
第2弾(12/7~12/13)はコラムペーパーだってさ。
この映画は、
フェネクスに翻弄される様々な人々の物語。
だけど、フェネクスのパイロットはあまり主張をしないし、フェネクス自体はストーリーテラーのような存在。一見して、設定やキャラがゴチャゴチャしているのに、物語の中で逃げ回るフェネクスを追いかける人たちが、いつのまにかみんな1つ(フェネクス)の方向を向いていて、それに合わせて物語のゴチャゴチャも1つの方向にまとまっていく・・・みたいに感じて、意外に見やすい印象の物語でした。
それに、
主人公にライバルが存在しないのも、個人的には好印象でした。
ゾルダンがいるけど、ゾルダンは自分の呪われた運命に抗う方が大切な感じで、主人公のヨナもフェネクスで手いっぱいだったから、二人にライバル感はないね。
やっぱり、
スポーツならともかく、そして味方の中にならともかく、戦争で敵にライバルとか、必ずしもいらないのよ。
でもそれって、
往年のガンダムファンが見ると、らしさを感じないのかな?
俺は、往年のマジンガーファンだからさ(笑)
それはともかく、
(宇宙世紀の)サイコフレーム物語の完結編で(多分)、それに相応しい最後にも、なっていました。
ざっくりと、この4人の物語。
ヨナが主人公でリタがヒロイン・・・と思ったら、ミシェルがヒロインで、リタは謎多き女性って感じ。
ゾルタンは強化人間で部隊長。
そして、
「不完全(ゾルダン曰く失敗作)な者(であり、物)たち」を描いた物語・・・でもあります。
(者であり物=人でありモビルスーツ)
不完全、
俺は、そこに共感したのかもしれない。
物語は、
幼い頃(1年戦争の頃)にコロニー落としを予知した身寄りのない3人が、連邦軍のとある施設に引き取られた。3人は大人になる過程(グリプス戦役の頃)で、ミシェルはルオ商会に引き取られ、リタとヨナは連邦軍でMSのパイロットとなった。それからまた時が過ぎ、UC3号機(フェネクス)が試験中に暴走し、UC3号機とパイロットのリタは消息不明となる。そしてまた2年の時が過ぎ、そんなUC3号機が、ラプラス事変をキッカケに再び姿を現す。その頃には、ルオ商会で大きな権力を手に入れていたミシェルが、自身が中心となり「フェネクスハンター部隊」を結成し、MSのパイロットとなっていたヨナもチームに引き入れ、親友のリタを救うため、部隊は逃げるフェネクスを追う。
一方ジオン共和国も、UC3号機を使っての暗躍を目論見、UC3号機捕獲に刺客を送る。
・・・みたいなお話。
俺は、
ガンダムUC(福井晴敏)の、サイコフレームを使えば、良い奇跡も悪い奇跡も人工的に発生させることが出来る(これは、神にも悪魔にもなれるってことと同意かもね)、そんなUC特有の怪奇現象も、ガンダムUCの時には違和感もあったけど、物語がUC直後の設定なのと、この映画も福井晴敏さんの脚本だから、もう何が起こっても驚くことなく、当然のように見れました
それに、
この映画の主人公「ヨナ」は、ガンダムの主人公には珍しい結構普通の人で、無駄に叫ぶキャラでもないから、落ち着いて見ていられるのも、俺が良いと感じた部分。
この男、福井晴敏さんいわく、
ガンダムUCのアンジェロが少し狂ったような
・・・と表現していたけど、個人的には、
ガンダムSEEDのイザーク・ジュールって感じ。
こっちの方がイメージは近い。
そんなゾルダンは、
強化人間にありがちな、
少し狂った言動や行動の目立つ、
ある意味でキチガイキャラだけど、
俺は、石川賢の描くキチガイは好きでも、
ガンダムのキチガイは好きではない。
でもゾルダンは、敵でありながら、
運命の被害者的な描かれ方もしていて、
その意味や、彼の陰を知ると、
キチガイな部分にも切なさが垣間見え、
なんだか嫌いにはなれなかった。
そんなゾルダンが乗るシナンジュの
「出撃シーン」が何だかお気に入り。
コレはSEEDのシグーの出撃シーンだけど、
シナンジュにもコードが接続されていて、
出撃の際、
ブッチーンって感じで外れて発進するので、
SEEDの出撃シーンを連想したよ。
他にも、
NTガンダムに様々な装備があるのも見どころの1つですが、俺はこの「B装備」がお気に入り。コイツの正体は、有線式のファンネルでした。
最後に、
映画の中では全く気付かなかったけど、パンフを見てたら、コイツの髪型「鬼」
こんな面白いヤツいたのに、知らなかったよ
このガンダム映画、
ファーストのパクリシーンもないし、
意外と安心してイケる(楽しめる)から、
オススメ ですよ
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