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●お話
異変は、大西洋の海底から始まった。原油層で眠り続けていた“怪獣”の卵が、数億年の眠りから覚めたのだ。この事態を予期していた人類は、人型巨大兵器による防衛作戦“アルマダ計画”を発動。レッドたち3人のパイロットが操る3体の巨大ロボットは、猛威を振るう怪獣に戦いを挑むが…。巨大怪獣VS人型巨大兵器の壮絶なるバトルを描くSFアクション!
~「Oricon」データベースより~
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●感想
この映画、4月初に見たのだけど、まとめるタイミングがなくて、記事の公開がたまたま今日になってしまったけど、本当は「パシフィックリム・アップライジング」の公開当日に、こんなの(は言い過ぎ?)紹介している場合ではないのだけどね。
この映画はパシフィック・リム(1作目)の便乗作品。予告からしてしょうもない映画だったので、当然スルーしたのですが、パシフィック・リムの続編「パシフィック・リム・アップライジング」の公開に合わせて、バトル・オブ・アトランティスにもまさかの続編が制作されました。
その名も「アトランティック・リム」。
本当は、バトル・オブ・アトランティスの原題が「Atlantic Rim」で、続編アトランティック・リムの原題が「Atlantic Rim: Resurrection」なんだけど、まさか続編が制作されると思ってないから、邦題はややこしいことになっています。
そんな訳で、便乗作(パクリ)で続編が作られるなんて、なんかすげーなーと思って、どんな映画なのか気になって、レンタルしてみました。
ぶっちゃけ!当然のようにクソ映画なのですが、最初からクソ映画と知っていて、クソな部分をバカにしながら見たので、意外に楽しめました。
もしも見るなら、吹替版をオススメします。声優さんの演技がしっかりしてるので、大分マシに感じます。
登場人物が異常に少ないし、いかにも安っぽいCGで、悲しいほどに低予算。
画面に映るのは基本3~5人。20~30人映る時もあるけど、ほとんどの人が後ろにただいるだけで、会話をするのは必ず、不自然にカメラの目の前にいる3~5人。
たまに大勢の人が映ってワイワイしているときは、いかにも(ニュース番組や観光PR的な)資料映像。
戦艦や空母、戦闘機などが出撃するシーンもあるけど、こちらもいかにも資料映像。
物語も、約90分の映画のうち、戦闘シーンは最初の30分と最後の30分。中間の30分は、尺を埋めるために、不自然にいろいろな展開が起こりまくる。そういうところも含めて、プロが作ったB級やC級の映画というよりは、まるで、素人が作ったにしては意外に出来が良い映画・・・作ったのはプロでしょうけど、素人なノリの映画です。
パシフィック・リムで例えるならば、
パシフィック・リムの歴史上、怪獣が初めて出現したとき、そしてその怪獣と、人類初のロボットが初めて対戦したときの物語。
・・・この映画は、そんな風に見れなくもないです。
左が、実質ロボット軍団の司令官で「中将」と呼ばれる人物。ダンスウイズウルブズに出演したことがある俳優さん。
右側の3人がロボットのパイロット。
演技が素人くさい。
戦隊ヒーローをヒントにしているのか、ロボットやスーツは色分けされている。
右から、赤(レッド)、青(トレーシー)、緑(ジム)
ロボット(イェーガー的な名称はない)。
左から、緑(金槌)、赤(斧)、青(剣)。
上記ロボットが持つのは接近戦用の武器なんだけど、散々グーパンチで格闘して、エネルギーが残り少なくなって、パイロットたちが「そろそろヤバイぜ。」みたいに言い出したら博士が、「実は接近戦用の武器が装備されているのよ。」とか、今更言い出す。
怪獣。
ロボットは、DVDのジャケットでは上記のデザインになってるけど、実際の映像は下記のような感じ。
怪獣は、ジャケットも実際の映像も同じなのに、ロボットは、ジャケットと実際の映像が違う。B級映画ではよくあることだけど、でも、よく見ると雰囲気は似ているんだよね。もしかして、実際の映像は装甲を取り付ける前の未完成状態なのかな?
ジャケットのロボットが、装甲取り付け後の完成品???
因みに、この映像は
怪獣が上陸する前の海岸の映像。
こんなに人がワイワイしていて賑やかなのに、怪獣が現れて逃げ始めるシーンでは、
急に寂れた海岸で、人もまばら。
戦艦や空母、戦闘機などが出撃するシーンもあるけど、いかにも資料映像で、実際に戦うのは、ロボット3体と、
機関銃を持った4~5人の兵士だけ。
「まるで効かない。」とか叫んでいたけど、当たり前じゃーーーー
司令本部。
とてもじゃないけど、政府や軍の司令本部には見えない。
どこかのラウンジとかロビーの雰囲気。
そして、後ろには大勢の人が映っているけど、話をするのは、不自然なカメラ位置に立つ3人。
こちらは巨大ロボットの格納庫内にいる博士達。
ロボットの格納庫は隣の部屋という設定ではあるけれど、
天井が異常に低いし、背後には、なぜか民間のヘリばかり。
ロボットのコクピット内はいかにも低予算。
だだっ広い中に座っているだけみたいな印象。
最初はレバー操縦で、レバー操作をしているっぽい動きをするけど、手元は絶対映さないので、レバーやボタンは一切見えない。
そして、コクピット内は、ライトの色で分かりやすく色分けされている。
赤(レッド)がオデコにつけているのは、コンピューターと中枢神経系をリンクさせる装置。
途中からバージョンアップする。
グローブにも似たような装置を装備し、レバー操縦から、パイロットの動きをトレースして手足が動くロボットに強化され、反応速度が著しく向上する・・・という設定。
しかし、その装置の副作用で、ロボットが傷つくとパイロットも同じ場所が傷つくようになる。
そんな訳で、
(以下妄想)
このときの戦闘データを基に、世界中で(パシフィック・リムの)イェーガーが開発され始めた・・・という伝説が、あったとか、なかったとか。
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●因みに
続編の「アトランティック・リム」。
劇場公開はなしで、6月2日にDVD発売の予定。
レンタル不明。
CGは、ショボさもあるけど、1よりは、それなりに良くなっているっぽい。
1作目と比較して、明らかに予算もクオリティも違うコクピット内。
今度は、スターシップトゥルーパーズやガメラのレギオン的な怪獣。
相変わらず低予算っぽいけど、1作目よりは大分、がんばってる感が垣間見えてくる。
作品のレベルは、
ウルトラマンネクサスの頃の日本の特撮くらいなのかな?
まあ、相変わらずCG感は強いし、ショボさもあるけど、レンタルされたら、また見て見ようかな。
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