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Channel: 魔神機兵団の日記
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シリーズ ブリキン①

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シリーズ ブリキンという名称は、あやまち・レイさんのブログの、シリーズ◯◯ネタ のファンなので、リスペクトしましたグッウインク

 

今日は、オーダーメイドで、注文から完成までの流れを、私なりに、簡単に紹介していきます。

 

でも、ここのお店の、このページの説明を見ていただく方が早いかも?ですが・・・。

 

まずは・・・、

問合せ

サイトを見て、この画像を送って、これの立体物を作れますか?と質問したところ、作れますが三面図が欲しいです、との返答をいただきました。

念のため、この時点で概算していただき、辛うじて予算内だったので、注文することを前提に、三面図の作成に着手しました。

 

三面図

過去に、ソフビ、ぬいぐるみ、フィギュアなど、バズーカブリキンのオーダーメイド(立体化)を検討したことがあり、同様に三面図が欲しいと言われたので(価格と予算が合わずに三面図を書く前に断念したけど)、そういう返答は想定していたのですが、私にはこれが最大の難関でした。

 

結果二日間で合計約8~10時間掛けて、これを描きましたが、これに辿り着くまでに、何十枚も、様々なスタイルで描きました。特に、正面から見たときの全体のバランス、横から見たときに正面と違和感のないバランスが難しかった。

でも今は手描きのイラストでも、パソコンに取り込むことで、全体でも、パーツごとでも、複製、縮小、拡大、いろいろ出来るので、だからこそ、二日間で完成まで辿り着けました。

因みに、左右で腕の形が違うので、俺の場合、三面図ではなく、四面図となりました。

 

永井豪が、マジンガーが商品化される際、メーカーから三面図を依頼され、立体化するつもりでデザインしてないから、俺には描けないと言っていたらしいけど、それを実感しました(永井豪と私ではレベルが違いすぎるけど)。

 

清書

こちらは、私のイラストを基に、お店の方が清書したものです。もっと、お店の方の作りやすい形にアレンジされてしまうのかと思ったら、私のイラストほぼそのままだったのがとても意外で、凄く嬉しかったです。

この清書も、微妙な修正を繰り返し、数バージョンを経て、完成しました。

 

確か、この時点で正確な見積りをいただき、清書に問題なければ、正式な注文をして、原型の作成に入ります。

因みに、ここまでは無料ですが、以下の作業は有料になります。

 

原型

シルバーアクセサリーの作り方には、

「彫金」「ロストワックス」「シルバークレイ(銀粘土)」の3種類があるそうですが、ここのお店、オーダーメイドは基本「ロストワックス」になるそうです。最近は、この方法で製作するお店が多いみたいですね。

 

●本体

腕が大きくて重いので、本体と両腕は、最後に合体させる方法となりました。

 

●右腕

指が妙にリアルで凄い。

 

●左腕

よく見ると、刃がよく出来ているのよ。

 

ワックスには、青、緑、紫などの色があって、硬さにも様々な種類があるらしいです。用途やデザインに合わせて、使い分けているらしいですね。

 

バズーカブリキンみたいな立体物の依頼って珍しいようで、しかもサイズが小さいから、結果、とても複雑なデザインになり(特に本体は)、紫系の濃淡(剛柔)のワックスを駆使して、製作してくれたらしいです。だから本体は、いくつかの色が混ざっていて少し斑ですよね。とても苦労して製作してくださいました。

 

分かりづらいかもしれないけど、

Before(上段)、After(下段)です。

目だけでなく、細かい個所をいくつも(角度や各パーツのサイズなど)修正&微調整していただいています。

 

鋳造

で、次の工程は鋳造です。

ロストワックス法で製作しているほとんどのお店が、鋳造は外注するそうですが、このお店も同様なようです。

石膏の中にワックスの商品を埋め、石膏を焼成することで、中のワックスが溶けて、石膏に、商品の形の空洞が出来ます。

それを鋳造機に乗せて、地金をバーナーで溶かし、石膏の中の空洞に流し込みます。

 

で、鋳造にはその後もいくつかの工程がり、それらを経て、

 

鋳造後の商品を磨いたものが、これ上矢印です。

さりげなくギンギラギンです。

 

仕上げ

更に今回は、いぶしの工程と、スモーク(艶消し)の工程を依頼していたので、それらを施した後のものが、

これ上矢印になります。

完成ですチョキおねがい

 

「いぶし」って、黒くして磨いて、ところどころに黒い部分を残す作業みたいですけど、1つ上の画像と比較して、立体感が増してますよね。

ロボットが戦闘で汚れた・・・みたいな、そんな加工をしたような雰囲気もあるし、またスモーク(艶消し)にしているのが良いんだよね。輝きの加減が、「鉄」や「ブリキ」をイメージさせて、良い感じOKチュー

 

因みに、こんな大きさです。

 

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注文してみて

このお店の私が気に入ったところは、工程ごとに、そして手直しや修正ごとに、(イラストや)写真と文章で、細かく状況を連絡してくれるところです。お店の方とのやり取りって、好みや相性もあるので一概には言えませんが、私の場合、こんな風にマメに連絡してくれると安心します。

 

オーダーメイドって難しいんですよね。

ハンドメイドだから、イラスト(設計図)と100%同じものが出来ないのはわかるんですよ。100%同じものでなくても良いんです。許容範囲もありますから。

でもお店の方が、イラストに近いモノ・・・ではなく、イラスト(設計図)通りにできるよ・・・と言いながら、完成まで一切連絡なしで、完成品は、サイズもデザインもところどころ違う・・・そんなお店が意外と少なくない。価格が安くないから、そういう時のショックはデカイのよ。

 

だから、途中の状況を連絡いただけて、イラストと、同じところも、違うところも、納得した上で仕上げていただけるのは、安心するんですよね。

 


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