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Channel: 魔神機兵団の日記
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われらが背きし者・・・感想

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●お話

イギリス人の大学教授ペリー(ユアン・マクレガー)とその妻ゲイル(ナオミ・ハリス)は、バカンスを楽しんでいたモロッコでロシアンマフィアのディマ(ステラン・スカルスガルド)と知り合う。やがて彼から、マフィア組織の資金洗浄をめぐる情報が入ったUSBメモリーをMI6に渡してほしいと頼まれる。ディマと彼の家族に危険が迫っているのを知って、ちゅうちょしながらも引き受けてしまう二人。だが、それを機にロシア、モロッコ、イギリス、フランスなどを股に掛けた戦いに身を投じることになり……。

~シネマトゥデイより~

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●感想

一般市民の主人公がなぜか、ロシアンマフィアとMI6の裏取引にズルズルと巻き込まれて行ってしまうお話。

 

主人公はレストランで奥さんと喧嘩し、怒った奥さんが店を出て行ったため、一人、店に取り残されました。そんな一部始終を見ていた酒盛り男性客集団のリーダー「ディマ」から強引に誘われ、仕方なく酒盛りに参加します。2次会にも誘われ、低調に断るも、ディマの強引すぎる誘いを断り切れず、2次会に参加すると、そこはどうやらディマの家で、盛大なホームパーティが行われていて、そこで飲み過ぎた主人公はそのままディマの家に泊り、次の日の朝、ファミリーテニスに誘われ、それも断りきることが出来ずに、テニスにも参加。連絡を受けた主人公の奥さんが迎えに来るも、奥さんまで巻き込まれ、その日の夜の、ディマの娘の誕生日パーティにまで、二人で参加することに・・・。

 

正直、主人公夫婦はこのままディマの家から帰れないんじゃないか?と思った。絶対ディマに呪われているぞ、と感じるくらいディマが主人公を離してくれなかった。ホラーとはまた違う恐怖があった。

 

しかし2日目の夜、ディマの娘の誕生日パーティでようやくお役御免。

 

「もう帰っていいよ。」と言われるが、主人公はディマから、MI6にUSBを渡してほしい、と変なお願いをされる。実はディマは、ロシアンマフィアの幹部で、新たなボスから家族全員が命を狙われている。そこで、MI6に情報を売る代わりに、自分と家族の安全を守って欲しいと考え、MI6にUSBを渡してくれる、信用できる人物を探していた。

 

この2日で、なんとなくディマを信用してしまった主人公は、ディマの家族が可哀想と感じ、その依頼を受けるが、今度はMI6に拘束されてしまう。

 

よくよく考えれば、こういう風に時間を掛けて巧みに嘘をついて信用させて、何でもない普通の旅行者が、麻薬とは知らずに運び屋をさせられる・・・なんてニュースがあるよね。それを思い出して、怖い話だな~と思ったけど、どうやらディマはクソ真面目で、本気でMI6に助けを求めていた。

 

MI6の長官はこの依頼を断ろうとするも、その部下で長官の右腕的存在のヘクターが、長官の指示を無視し、独断で引き受ける。なぜなら、MI6の「元」長官に、ロシアンマフィアとの癒着が確認されたからで、しかもその元長官に、ヘクターは個人的な恨みもある。

 

しかし、長官に内緒で引き受けるからには、完璧な証拠で悪者を一網打尽にする必要があり、それには、USBの情報だけでは足りない。そこでMI6のヘクターは、より強力な情報を引き出すため、ロシアンマフィアのディマと接触しようと試みる。だが、それには、主人公夫婦の同席が条件となり・・・。

 

一般市民の二人が、どんどんどんどん、ドロドロに渦巻く闇の世界の沼に引きずり込まれて行ってしまうお話なのよ。主人公は良い人でバカ正直な人なので、ガンガン利用されて・・・。でも、物語は意外な方向へと展開していくのよね。

 

最初は、断るのが苦手のダメ人間の話かと思って、なんじゃこりゃ?と思ったけど、途中から見る方も、ずるずる引き込まれて行きましたよ。

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