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Channel: 魔神機兵団の日記
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シンギュラリティは雲をつかむ[1巻]・・・感想

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●お話

旧世紀のある時、世界は紛争の種を各所に孕んでいた。谷合の街「イサ峡谷市」に暮らす工学の秀才・カラコは、偶然ガレージからヒト型の全身翼航空機を発見する。時を同じくして隣国が突如として空爆を仕掛けてきた。強い承認欲求を秘めていたカラコは一人、「シンギュラリティ」と名付けられたヒト型航空機の操縦桿を握る。撃墜、それだけを誓って少年は空へ発った。いま、ヒトの世の歴史と地図が大幅に塗り替えられていく。

~amazonより~

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●感想

元ネタは、ナウシカとラピュタかな?

ナウシカの住む渓谷で、ラピュタのロボットに乗って戦う、スネ夫みたいに自慢大好きなひねくれ少年の話・・・って感じ。

 

実在しない架空の世界が舞台で、主人公は、とある田舎の、渓谷の町に住む中学生?の男子。

父親が飛行機の整備工場を経営している関係もあり、ラジコンにしろ、本物にしろ、とにかく飛行機の操縦に関して天才的な感覚を持つ少年。勉強も出来て頭も良い。本当は、それをみんなに褒めてもらいたいけど、コミュ力が低くて友達がいないから誰も褒めてくれないのが悩み。

 

ところが、そんなある日、平和な田舎の渓谷の町が、突然攻撃される。

 

レーンブルグという大国が、ある国に侵攻しようとしていて、その国に攻め込むには、主人公の住むイサ峡谷の地が必要らしく、交渉や説得ではなく、田舎にある小さな平和な町なのに、力づくで奪おうとしてきた。

 

で、このマンガの世界は、

プロペラ戦闘機で戦争しているような文明なんだけど、

 

普通は1つの時代に1人しかい存在しない天才が、この時代には3人存在していて、その3人の天才(エンジン工学、航空力学、材料化学)が、誰にも創れないし、誰も創ろうとしないような、究極の戦闘機を目指して創ったのが、

 

「シンギュラリティ」と名付けられた、人型の戦闘機。

「シンギュラリティ」は、日本語で「技術的特異点」というらしいけど、人工知能が人間の能力を超えることで起こる出来事のことをいう・・・らしいです。

 

この人型戦闘機の何が凄いかってね。主翼にも尾翼にも、関節がたくさんあるのよ。わかりやすく言うとね。

こういう感じ上矢印だと思うんだ。

でも、全ての関節をマニュアル操作する操縦システムなので、この3人の天才が作った人型戦闘機の能力を発揮するためには、30か所以上ある全ての関節を、状況に合わせて自在に操縦できるような、操縦の天才でないと無理な訳。でも、そんな天才がそうそういる訳もなく、最強の戦闘機なのに誰にも乗りこなすことが出来ず、倉庫に眠っていたのを、主人公の父親が退職金代わりに貰っていたんだけど、

 

レーンブルグ軍襲撃のドタバタの最中に、主人公がこれを発見し、出撃して、ほぼ完璧に乗りこなし、敵を撃退し、みんなに褒められたのが気持ち良くて、

 

俺が「シンギュラリティ」に乗って戦うから、みんなもレーンブルグ軍と戦って、殺された家族や友達の敵討ちをしようよ・・・と、本当は自分がシンギュラリティに乗って敵を倒して、もう一度「褒められたいだけ」なんだけど、町の人たちもやる気になって戦う決意をする・・・というのが1巻の内容。

 

画は粗い部分があるし、主役ロボの全体像をしっかり描けていないなどの欠点もあるけど、画ヂカラがあって、読んでてなんだか引き込まれるんだよね。

 

もう少し先を見てみたいな~と思わせる漫画家さんですね。

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