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●お話
世界に名だたるロボットが集結し、開催される、第1回WRB(ワールド・ロボット・バトリング)。
天馬たちは新規開発したユウランを出場させるが…。
“鉄腕アトム"誕生前史、禍乱の第6巻!
~amazonより~
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●感想
ちょうどこの巻から第1回WRB(ワールド・ロボット・バトリング)が開催されて、その大会にユウランが参加します。
試合の内容は、全選手で一斉に行うビーチフラッグ的なもので、大会には100体のロボットが参加していて、フラッグ(実際はバトン)を獲ったロボットにだけポイントが入る仕組みで、最初はフラッグ(実際はバトン)が10本、徐々に数が減らされ、全10回戦を行った後にポイント数の一番多いロボットのチームが優勝・・・というルールです。
この巻にはその、1回戦と2回戦が描かれています。
ユウランは幼女っぽい見た目の小さいロボットなので、あからさまに雑魚扱いするチームもある中、1回戦は圧倒的大差でバトンを勝ち取り、しかもその後現場の実況が、勝利者インタビューしたいけどロボットだから無理だよね・・・という問いかけにも見事に応え、圧倒的な勝利だけでなく、試合以外でも会場を驚かせていて、非常に爽快な気分になれました。
コンパクトな機体設計にはきちんと意味がある、というブレスナー伯爵の言葉も、爽快な気分を盛り上げてくれます。
その後も、ブレスナー伯爵のノース、Dr.ロロのヘラクレスが続けざまにゴールしますが、そこからは、残りの7本を巡り残った97体でのバトルロイヤルによる潰し合いの開始。
そして残り半数になっての2回戦は、1回戦でポイントを取得した選手に30秒スタート遅れのハンデがつくため、最初から大荒れです。
実はこの巻は、この2回戦がメインのお話。
ユウランには、シックスにはない、ある2つの感情がインプットされていて、実はその影響で5巻でのあのトラブルになる訳ですが、天馬やお茶の水はそのトラブルに気づいていないので、そのまま6巻での試合に出場し、6巻ではその感情の影響と高性能すぎるユウランのセンサーにより、試合会場が物凄いことになっていきます。
その騒動を止めようと躍起になるお茶の水君の暴走がキッカケで、ついにDr.ロロの正体がバレてしまうというハプニングがありーの、天馬が、ある女性に恋をする展開がありーの、暴走し始めたロボット達を止めようとマルスの量産型バルトの部隊が会場に投入されるけど、実はその部隊が始動する裏には、何者かの企みがありそーな感じだったりーの。
・・・みたいな感じの6巻。
この騒動を止められそうなのは唯一シックスだけなんだけど、天馬のせいで、すぐには助けに行けない事情がある。
だから7巻では、
果たしてシックスはバルト部隊からユウランを助け、暴走を止めることが出来るのか?
・・・みたいな感じになるよね。
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