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●お話
検索エンジン世界最大手のブルーブック社に勤めるプログラマーのケイレブ(ドーナル・グリーソン)は、ほとんど人前に姿を見せない社長のネイサン(オスカー・アイザック)が所有する山荘に招かれる。人里離れた山間の別荘を訪ねると、女性型ロボットのエヴァ(アリシア・ヴィキャンデル)が姿を現す。そこでケイレブは、エヴァに搭載された世界初の実用レベルとなる人工知能の実験に手を貸すことになるが……。
~シネマトゥディより~
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●感想
なかなか興味深い内容で、俺は結構気に入ったけど、誰でも楽しめる内容ではなかった気がしますね。若干、人を選ぶかな?
登場人物は主にこの3人(正確には2人と1体)。
●右のおっさんは、世界最大手の検索エンジン会社の社長。
●左の青年は、その会社の有能な社員。
●真ん中は、おっさんが造った超高性能AIを積んだロボット。
ある日青年は、会社の抽選会で当選し、社長の別荘で(社長と二人だけで)1週間休養する権利を得る。そんなの俺はごめんだけど、この青年は大喜びし、ドキドキワクワクしながら別荘へ行く。
ところが別荘へ着くとおかしな部屋に案内され、今日から1週間、俺(社長)の造った人工知能を搭載したロボットの実験に付き合ってくれ・・・という超極秘指令を下される。
極秘指令・・・と言っても、人工知能の完成度を確認するために、毎日毎日、友達と話すようにロボットと会話をするだけ。会話の内容や交流の仕方は、青年任せ。
ところがこのロボットの人工知能が凄すぎる。微妙な表情の変化や筋肉の動きなどから、相手の心理をズバリと読み取り、まるで読心術の超能力者みたい。なので、最初は青年が試す側だったのに、いつの頃からか青年が試される側になっているし、ロボットでAIなのにこの女性型ロボットにはまるで心があるかのよう。だから、青年と女性AIの心の駆け引きみたいな展開になっていく。
しかも、この別荘には謎の部屋がたくさんあり、社長は青年からの質問に対し、本当か嘘かわからない答えばかり。
いったい、誰が本当のことを言い、何をしようとしているのか?
3人の会話から、それを探っていくような展開になっていきますが、相棒の杉下右京のようにおしゃべり三昧な映画ではなく、表情から相手の心理を読み取るような静かな展開なので、人によっては途中退屈、と感じるかもしれませんね。
当たり前だけど、動きはまるで人間なんだけど、この、顔だけ皮膚がある、ってところにしっかりとロボットさを感じるんですよね。しかも、ロボットなのに正座するってところに、彼女の優しさみたいのを感じてしまいます。まあそれも・・・・・ああそれ以上は詳しく言えない。
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