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●お話
主人公は子供の頃から、
祖父が住職を務める、実家の寺を継ぐのが夢で、
高校卒業後は、高野山にあるお坊さんの学校へ行きました。
無事卒業し、資格を得ることも出来た。
ところが、坊さんの仕事は、地味でモテない。
せっかく資格を取ったのに、坊さんになるのを止めてしまいました。
しかし、祖父が病気で亡くなり、それを機会に寺を継ぐことを決意。
四国八十八ヶ所霊場第57番札所の栄福寺の住職になりました。
祖父が他界したのをきっかけにそれまでの勤め先を辞め、四国八十八ヶ所霊場第57番札所の栄福寺住職となった白方光円(伊藤淳史)。24歳で足を踏み入れた坊さん生活には、初めて見る坊さん専用グッズや檀家の人たちとの関係など、知られざる驚がくの世界が広がっていた。さまざまな経験を積む中、自分にどのようなことができるのかを日々考えながら過ごしていく。
~シネマトゥデイより~
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●感想
この映画、程よくしみじみとしたゆる~い感じのドラマですが、
それと同時に、妙に生々しい感じのエピソードもありました。
でも、いろいろ調べていて納得。
この映画、白川密成さんという本物のお坊さんの、
実体験を描いたエッセイを映画化した、とのこと。
なるほど!それで納得。
坊さん学校でのこと、坊さんになってからのこと、
ドラマの随所に盛り込まれた生々しい感じは、
お坊さんの、あるある体験談でした。
お話は、
幼馴染や、坊さん学校で出来た親友たちとの物語が中心で、
そこに、お坊さんのお仕事、檀家さんとのやり取りなどによる、
ルーキー坊さんの苦労話などがありつつ、
最後は、小さく感動できるお話になっています。
伊藤淳史さんって、
なんか最近、すごく良い役者さんになった気がします。
ビリギャルでもそうだったけど、
この手の、小さい笑いと小さい感動のある映画って、
意外と、どちらも楽しく見せるのが難しいものですが、
この映画では、それを、絶妙なバランスで保っているのが、
伊藤淳史さんの、キャラと演技だと感じました。
濱田岳さんも出てくるのですが、二人の掛け合いは、
ある意味で、あぶない刑事のタカとユウジばりの、
ナイスコンビで、なんだかとっても楽しかったです。
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