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社会人大学人見知り学部卒業見込 完全版・・・感想

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人見知り芸人として有名なオードリー若林さんが、
M-1で準優勝した頃から数年間、
ダ・ヴィンチで連載していたエッセイを文庫化したものです。

この手の本って啓発本のような、
自分の経験を踏まえたアドバイス的な内容が多い中、
この本にアドバイス的な内容は一切なく、
ひたすら、若林さんの失敗談や独特の考えを、
独り言のようにボソボソと語る内容。
そんな描き方だからこそ、妙に共感出来て、楽しく読めました。

オードリー若林さんって、
激しい人見知りで有名な芸人さんじゃないですか?

実は俺も、激しい人見知りなんですけど、
まーそんな俺でも今や、
社会人として最低限の付き合いは出来るようになり、
"人見知りな自分を自虐ネタ"として話すことがあります。
すると大抵の人が、俺も、私も、と言います。
でもね、絶対お前は違う!っていう人が、
俺も私もって言うことが、たまーーーにあるんです。

そういう人に対して、昔は、
●お前、人見知りって言いたいだけだろ?
●あんた勘違いしてるよ!
ってツッコむこともあったけど、
最近は、この人絶対人見知りじゃないんだけど、
本人はきっと、自分が人見知りだって信じているんだよな。
・・・と、そういうことがわかるようになりました。
要するに、人見知りにもいろいろ種類がある ってことです。

オードリー若林さんの人見知りは、
どうやら俺と同じジャンルなので、強く共感することが出来ました。

---------------
●個人的に、強く共感できたワード
エピソードの中から、心に響いた言葉を抜粋しました。
本当は、前後の文章がないと、響かないんだけど、
詳しく書くとネタバレになるので、抜粋した言葉のみとします。

■人生を幸せに生きる方法、ポジティブに生きる方法、
・・・みたいのを、どれだけ実践しても、
幸せにもポジティブにもなれない。
■大勢でいるより、一人の方が好きだし落ち着くのに、
一人旅でのんびりしている方がネガティブ思考になる。
■後輩との距離感がわかりづらい。
■大人としての経験不足から、怒られたり、バカにされたり、
ずっと、大人の世界でジタバタしていたのに、
数年して、大人の付き合いが出来るようになってきた。
すると今は、子供が大好きな玩具を取り上げられたような気分。
■状況がダメなのではなく、状況をダメと捉えることがダメ。
鬼ケ島は楽しいぜ!!
■春日はずっと楽しそうで、若林はずっとつまらなそうだった。
ポジティブな人は、
ネガティブ思考の人をポジティブ思考に変えようとする。
でも、ネガティブで考えすぎのまま楽しめるようにならないとダメ。
目上の人への挨拶やお酌は、
相手を見下すことで、初めて出来るようになった。
生物がこの世に存在する理由は2つある。
1つは、何かをしているから存在していい。
2つめは、生まれてきたら、何の理由もなく存在していい。
---------------
は、特に強く共感したエピソードです。

で、以降は、本の内容とは直接関係ありませんが、俺のこと。
これを読んで、なんとなく言いたくなっただけです。

■大人の楽しみ方
俺が社会人になりたての頃は、
「男が大人になったら、
お腹が空いたらご飯を食べるのと同じくらい
麻雀、ゴルフするのが当たり前。
そして、蛇が脱皮をした後の脱いだ皮のように、
子供の頃からの楽しみは捨てる。」
・・・みたいな、大人の世界観がありました。

俺も、麻雀とゴルフは最初だけしていたけど、
麻雀とゴルフが・・・と言うより、
それをする際の、独特の大人の楽しみ方に馴染めなくて、
割とすぐに止めて、誘われても断るようになりました。
すると先輩から、「お前生きてて楽しいか?」
・・・と言われたのがショックでした。
ショックなのは、生きてて楽しいか?と言われたことではなく、
大人になって麻雀とゴルフをやらない男は、
一人前の、常識のある大人じゃない、
・・・というような価値観と、
その価値観を、新社会人の同期が当然のように持っていたこと。
・・・それが、俺はショックでした。
これは、何かの宗教か?と思うくらい、恐怖の世界でしたね。

でも、それから10年くらい経つと、
少しずつ、そういう価値観が廃れていって、
大人の世界にも、楽しいことがたくさん増えました。

だけど不思議ですね。
変な価値観がなくなった途端、俺の同期たちは、
麻雀もゴルフもほとんどやらなくなりました。
やっぱり、何かの宗教だったのだろうか?(笑)

■本当は、もっともっと書きたいけど、思ったよりも、
1つ1つが、すっげーー長くなりそうなので、
そのうち、機会があったらまた書きます。


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