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●お話
京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。
高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、
交際にこぎつけた。気配り上手でさびしがりやな彼女には、
ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていて―。
「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」
奇跡の運命で結ばれた二人を描く、甘くせつない恋愛小説。
彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる。
~「BOOK」データベースより~
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●感想
本のタイトルがタイムリープものを連想させるため、
私はその手の作品が好きなので、買ってみました。
なかなか面白かったけど、
上記「お話」の項目に、
「きっと最初から読み返したくなる。」ってあるよね?
・・・そこまでじゃーーないな。
文章には、すごく惹かれるモノがあるんですよ。
読みやすいし、先が気になって、一気に読んぢゃったし。
ところがね、ネタバレになるから詳しく言いませんが、
結論から言うと、彼女の方がタイムリープする人なんです。
ただね、普通のとは、ちょっとやり方が違うんですよ。
その、普通と違うところに、切なさや感動があるのだけど・・・、
一方で、なぜ違うのか、その秘密を、ボカしてしまってる訳よ。
主人公が、電車で一目惚れした女性と恋人になるんだけど、
付き合う前にその女性が、
私は面倒くさい女だよ・・・みたいなことを言うの。
何にでもすぐ泣くし、わがままだし、甘えん坊だし、とか、
細かい台詞は忘れたけど、いろいろ言うの。
読んでいて、確かにちょっと面倒くさそう・・・って思う訳よ。
ところが後々、
なぜ、自分を「面倒くさい女」なんて言ったのか、
その秘密から明らかになる訳
二人の「恋」の方に集中して読んでいれば
そんなの気にせず、普通に感動できるのだろうけど、
タイムリープや秘密の方 を気にしてしまうと、
恋愛自体は、ごくごく普通のありきたりな展開なので、
ちょっと、物足りなさを感じてしまうんですよ。
だから、その違いや秘密を、もっとしっかりと語れていれば、
感動も、相乗効果でもっと強くなっていたと思うし、
より多くの人が、感動していたと思うんだよね。
でもね、主人公の二人が置かれた状況を想像すると、
その切なさに、お互いの想いの純粋さや想いの強さに、
泣いてしまいそうになっちゃうんだけどね。
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ぼくは明日、昨日のきみとデートする・・・感想
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