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Channel: 魔神機兵団の日記
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海賊とよばれた男[上下巻]・・・感想

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出光
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●解説
主人公国岡鐡造の生涯と、
彼の創業した国岡商店が
大企業に成長するまでの
過程が描かれているのですが、

主人公は、
出光興産創業者の出光佐三がモデルで、
このお話は、
事実を元に描かれた物語だそうです。
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●感想
これ、予想に反して面白すぎ。

実在の人物をモデルにしたお話なので、
もっとドキュメントっぽい感じの、
例えるならNHKのプロジェクトX的な、
少し堅い感じの内容なのかな?
・・・と想像してましたが、全然違いました。

とは言え、
一部戦争を背景に描いている箇所もあったりと、
少し堅い部分や小難しい部分もあるのだけど、
とにかく、読んでいて響くのは主人公の生き様で、
実在の人物をモデルにいている割には
その人物像や生き様が想像を絶し過ぎているんです。

その仕事っぷりは鬼のように凄まじいけど、
神のような考えと、仏のような心を持っている、
絵に描いたような漢(おとこ)らしい人物なんです。
ここまで人間が素晴らしすぎると、事実を基にした物語なのに、
(良い意味で)全くリアリティがなくて、でもそこが、
漫画的で親しみやすいと思わせるんです。

主人公はそんな人物だから、
部下からは絶大な信頼を得ていて、周囲にも、
彼の漢らしさに惚れて、味方する人は多いのだけど、
同業者はほぼ全員がそんな部分に畏怖していて、
様々な手段を使って国岡商店を潰そうとするんです。
しかも、跡取りがなかなか誕生しなかったりなど、
仕事だけでなくプライベートまでも常に苦境で、
ドラマチックなんですよね~~。

こういうジャンルのお話だし、
終始男臭い内容なので、
軽~い気持ちでスラスラ~ッと読めちゃったり、
最後までワクワクしながら楽しく読めたりと、
意外に良い本でした。

もしも映像化するなら、
厚めの全2巻なので、映画というよりはドラマが良いね。
ただ、壮大な人生をしっかり描いて欲しいけど、
漫画的でドラマチックな部分もしっかり表現して欲しい。
となると民放よりはNHKで、
大河ドラマと言うよりは、朝ドラってイメージかな?

えだじま
因みに主人公は、「魁!!男塾」の、
男塾塾長「江田島平八」みたいな人物です。
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