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●お話
視界に入った人間を
全て意のままに操る事が出来る“男”がいた。
彼は、必要な時だけ自身の能力を発揮して
孤独に静かに生きてきた。しかし、
そんな彼の前に自身の能力が効かない、
唯一、操れない男・田中終一が現れる。
終一を不快に思った“男”は、終一を殺害しようとする。
~Wikipediaより~
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●お話
これは、
韓国の『超能力者』という映画のリメイクです。
でもオリジナルとは、ラストや設定の一部が異なるようです。
因みに私は、韓国映画が苦手なのでオリジナルは見ていません。
それにしても、なんでこんなに暗い展開の映画なんだ?
事前にとあるサイトの感想を読み、
その感想が面白そうだったのでレンタルしたのですが、
世間的には評判悪いようですね。
暗いからかな?
超能力者同士の戦いを描いた話っぽいことは知ってましたが、
X-MENのようなヒーロー映画ではなく、
ドロドロした人間ドラマを描いている雰囲気で、
そこからなんとなく、
ねらわれた学園 や 時をかける少女 などの角川映画っぽい
展開を連想して興味を持ったのですが、
実際の内容は全然違いました。
状況や能力などの説明は必要最低限しかなく、
あとは、謎の男(藤原竜也)が、
唯一自分の超能力で操れない田中終一(山田孝之)を、
ひたすらストーカーして襲う話です。
なので展開や描写が暗い暗い。
謎の男にとって自分の超能力は、
存在を示す証とか、生きる意味
・・・みたいなモノだと思うのだけど、
存在を強く示すと、
能力のせいで体が壊死し、他人に化け物扱いされ、
結果的に自分の存在を、生きることを否定される。
なので、
最低限の能力でひっそりと生きてきた。
ところが、
何をどうしても田中終一だけは操ることが出来ない。
謎の男が田中終一を放っておけば、
この先二人が一生会うこともなく、
ひっそりと生きることが出来たろうに、
謎の男は、
自分の能力が通じない=自分の存在を否定される。
・・・とでも感じたのか?
田中終一を殺すことに執着しすぎて、
それが元で世間に存在が知れてしまう訳です。
田中終一はウルヴァリン的な不死身の能力なのですが、
二人の超能力合戦を軸にするのではなく、
例えば
田中終一と雲井叶絵の恋を軸にして、
その背景に二人の戦いを描けば、
恋でドラマに深味が増して、
展開が暗くなることもある程度抑えられ、
もう少し楽しめる展開になったような気がしました。
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