公開日:2022年1月21日
レンタル:2022年9月2日
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●お話
とある海辺の町。耳の不自由な家族の中で唯一耳が聞こえる女子高生のルビー(エミリア・ジョーンズ)は、幼少期からさまざまな場面で家族のコミュニケーションを手助けし、家業の漁業も毎日手伝っていた。新学期、彼女はひそかに憧れる同級生のマイルズと同じ合唱クラブに入り、顧問の教師から歌の才能を見いだされる。名門音楽大学の受験を勧められるルビーだったが、彼女の歌声が聞こえない両親から反対されてしまう。ルビーは夢を追うよりも家族を支えることを決めるが、あるとき父が思いがけず娘の才能に気付く。
~シネマトゥデイより~
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●感想
ラストは、
家族愛と歌がリンクしていて
めちゃくちゃ感動する
とても良いお話だったけど、
個人的には、
途中の展開が苦手でした。
主人公は「辛い出来事」の多い人生で、
そんな主人公に「小さな幸せ」が訪れる。
でもまた、
その小さな幸せをぶち壊す「辛い出来事」が!
というのを繰り返した末に、
感動的で「幸せな結末」に終わる。
・・・みたいな感じですが、
とても苦手です。
例えば日曜劇場も、
幸と不幸を繰り返す類似のパターンですが、
日曜劇場は強い主人公が逆境と戦います。
強い主人公が逆境と戦うのは、
少年マンガでもおなじみのパターンだし、
強い心で耐える姿、
それを乗り越えていく姿は心震えるけど、
おしんや世界名作劇場の主人公はとても弱く、
弱い主人公がイジメられる展開は、
(俺には)見るに堪えない。
俺はこの映画を、
ずーーーーーっと苦しい気分で見てました。
物語ですが、
主人公の一家は
主人公以外の全員が、
耳の聞こえない障害者。
なので、
代々続く漁師の仕事にも
主人公は女子高生なのに必ず着いていく。
なぜなら、
耳の聞こえる者がいないと
漁船での仕事が出来ないから。
それに、
どこで何をするにも、
主人公は幼い頃から、
家族の通訳係が当たり前の人生。
そんな主人公は、
健常者とは異なる家族の影響で、
学校の同級生からは、
こんな目で見られることが多く、
友達は異常に少ない。
それでも、
高校では何かの部活に
必ず1つは入らないといけないため、
どうせどの部活も嫌なので、
だったらせめて、
好きな人がいる合唱部を選択した。
ところが、
出来る限り目立たずに
ひっそりと活動をしたかったのに、
顧問の先生に気に入られ、
まさかの
発表会で好きな人とデュエットすることに。
嬉しいことではあるけど困惑する。
とは言え、
好きな人とも少しずつ仲良くなれて、
先生の指導を受けて才能も開花され、
これまで以上に歌が楽しくなってきて、
先生から音楽大学への入学を勧められ、
自分にも、
家族の耳以外の人生があることを知る。
しかーし、
主人公も家族も、
主人公の人生はこの先もずーーーっと、
家族の耳として家族とともに生きていく。
・・・それが日常だったので、
主人公のいなくなる日が来るなんて、
考えたこともなかった。
それに、
主人公の家族は、
自分たちには聴くことの出来ない
主人公の歌の才能を、
信じたいけど、
確認出来ないのでよく分からない。
・・・みたいな状況。
それに加えて、
港では、
「漁師」と鮮魚店を繋ぐ「仲介業者」に、
「売上金トラブル」が発生し、
これまで以上に、
父と兄は健常者との会話が必要となり、
主人公がいないと仕事にならなくて、
主人公は、
発表会の練習どころではなくなってしまう。
果たして発表会は?
好きな人との恋の行方は?
主人公の今後の人生は?
・・・みたいなお話。
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