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Channel: 魔神機兵団の日記
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キネマの神様・・・感想

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公開日:2021年8月6日

レンタル:2022年2月2日

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●お話

ギャンブル狂いのゴウ(沢田研二)は、妻の淑子(宮本信子)や家族にもすでに見捨てられていた。そんな彼が唯一愛してやまないのが映画で、なじみの名画座の館主テラシン(小林稔侍)とゴウはかつて共に映画の撮影所で同じ釜の飯を食った仲だった。若き日のゴウ(菅田将暉)とテラシン(野田洋次郎)は、名監督やスター俳優を身近に見ながら青春を送っていた。
~シネマトゥデイより~

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●感想

この映画上矢印が、

古い映画や古い映画館が舞台のお話で、

とっても面白かったため、

同じように

古い映画や古い映画館が舞台のお話の、

キネマの神様がどうしても見たくなって、

早速借りてきましたウインク上差し

 

山田洋次監督お得意の、

ダメ人間」に感動してしまうお話です。

正直俺は

ダメ人間が主人公の映画って、

寅さん以外はあんまり得意じゃない。

・・・というのも

ダメ人間に感動するためには、

まずはソイツが、

いかにダメな人間なのかを描かねばならず、

俺はそう言う、

ダメ人間のダメなところを見るのが、

痛々しくて辛くて嫌です

寅さんがダメ人間なのは周知されているから

あえて深く掘り下げないし、

そもそもコメディなので見てられるけど、

新キャラは深く掘り下げないといけないし、

リアルなダメ人間は本当に痛い。

だからこの映画も

見たいけど後回しにしてきました。

でも実際見たら

想像していたより、

痛々しい描写が少なかったので、

想像よりも楽しく見れました指差し

 

物語ですが

主人公のゴウ(沢田研二さん)は、

酒とギャンブルに依存するダメ人間で、

散々好き勝手やって家族を苦しめた結果、

年金の口座を家族に差し押さえられてしまった。

そんな家族から唯一許可されたのが、

かつてゴウが好きだった映画を楽しむこと。

(それに関連する資金の提供を許可された)

そのためゴウは

金もないので仕方なく、

そして久々に、

親友テラシン(小林稔侍さん)の営む

古い映画だけを上映するミニシアターへ行く。

(親友だからチケット代を踏み倒せる・・・笑)
その日、

たまたま上映されていたのが、

かつてゴウが撮影に参加した映画で、

その映画を見るうちに

当時のことを少しずつ思い出していく。

(若き日のゴウ=菅田将暉さん)

かつてゴウは映画監督を目指す若者で、

才能もあり期待もされていた・・・。

と言うことで

そこからは回想シーンとなり、

果たしてゴウは名監督になれたのか?

なぜダメ人間なっちゃったのか?

・・・みたいなことが、

描かれていくお話になっていて、

・・・からの

もう一度がんばってみようかな?
みたいな出来事がある訳です。
 

この娘は、

撮影所の近所にある定食屋の看板娘で、

ゴウと結婚する前の

若き日の淑子ちゃん(永野芽郁ちゃん)。

笑顔の似合う明るく素直でまっすぐな感じが、

いかにも人気のある定食屋の看板娘って感じで、

めっちゃくちゃ可愛かった指差し飛び出すハートキューン

 

おばあさんになった淑子ちゃん(宮本信子さん)。

実はこの映画

本当の主人公は、

ゴウではなく淑子ちゃんだったりします。

淑子ちゃんはゴウとお付き合いする際に、

みんなから、

あの男と一緒にいても幸せになれないよ。

・・・と大反対をされる。

でも淑子ちゃんは、

私は幸せにしてほしいなんて思ってない。

 私が幸せにしたいの。

・・・と啖呵を切る!!

今の旦那は、

ダメ人間過ぎるから誰にも言えないけど、

そんな想いを今でも密かに持ち続けています。

現実に

そこまで優しい人はいないと思うけど、

若い頃にあんな性格の女性だったら、

年寄りになっても、

その想いは変わらずにいるかもしれない。

・・そう思えるように、

彼女の純粋さが無理なく描かれていて、

ある意味ファンタジーだけど、

幸せな気持ちになりました。

 

あの志村けんさんが映画の主役をする。

・・・というニュースが大きく報道され、

その志村けんさんがコロナで亡くなる。

・・・というのも、

ニュースで大きく報道されたから、

沢田研二さんには申し訳ないけど、

この映画は代役が主役の映画。

・・・みたいなイメージが強かった。

その

ニュースの影響で、

そんなつもりはないのに、

沢田さんと志村さんを比較しながら

見てしまいました。

でも

沢田研二さんはこの役にピッタリで、

めちゃくちゃ良かったと思う。

志村さんが
あのキャラをこのストーリーで演じていたら、
志村さんが自身の番組でもたまにやる、
ちょっと良い話の切ないオチのコント。
みたいな映画になっていたと想像をする。

(要するに、良くも悪くもコントに見えたと思う)
賛否はあったかもしれないが、
志村さんが演じるからこそ、
コントに見える映画は、

斬新な視点で面白くなりそうに思う。
けどそれを

若い頃にバラエティやコントもやっていて
志村さんよりは演技力が高い・・・と感じる
沢田研二さんが演じることで、
ちゃんと普通の映画になっている。
・・・みたいに感じました。

それから

久々に沢田研二さんの歌を聴いたけど、

相変わらず色気のある歌声で歌も巧い。

あんなにカッコイー東村山音頭は初めて聴いたよ。

 

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