公開日:2020年12月18日
レンタル:2021年3月25日
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●お話
アラサー女子の黒田みつ子(のん)は何年も恋人がいないが、脳内にいるもう一人の自分「A」にさまざまなことを相談しながら独り身でも楽しく生活していた。常に的確な答えを導き出す「A」と一緒に平和なシングルライフが続くと思っていたある日、年下の営業マン多田くん(林遣都)に恋してしまう。独身生活に慣れたみつ子は勇気を出せない自身に不安を抱えつつも、多田くんと両思いだと信じて一歩踏み出す。
~シネマトゥデイより~
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●感想
「能年玲奈」が「のん」になってから、
劇場で公開された映画としては、
初めて主演をした作品なので、
(主演映画は他にもあるけど劇場公開は初)
とっても楽しみにしてました
あまちゃんの頃から知ってはいますが、
俺がファンになったのは、
「グッモーエビアン!」からで、
グッモーエビアンでは、
主人公の娘の友達と言う役にも関わらず、
この映画の中で最も演技力が際立っていて、
この娘は誰?
あー!あまちゃんの娘だ!?
・・・と分かってからの大ファンです。
のんになってからも、
LINEのブログや
Instagramでずっと応援してきました。
今回は、
友達が少ない上に、
恋人いない歴も長くなり、
すっかり、
消極的でネガティブ思考になってしまった、
一人じゃ寂しいのに、
一人じゃないと落ち着かない、
内弁慶のおひとりさま女子の役。
だけど、
本当はそういう性格を直したい
・・・と強く思い続けた結果、
脳内に真逆の人格「A」が形成され、
そのAと(独り言で)会話をすることにより、
一人の不安を解消出来るようになって、
Aが存在するお陰で、
おひとりさまでも楽しめるようになりました。
そんな訳で、
アイアンマンのジャービスとスタークみたいな、
声だけの存在のAと、
みつ子とのやり取りを楽しむ映画です。
もうね、
女優としてのレベルが1段階上がってる。
グッモーエビアン!の時は、
分かりやすく演技力が高い
・・・と思ったけど、
この映画では、
一見して演技は巧くないように感じるのに、
表現力がめちゃくちゃリアルになってる。
演技をしているのではなく、
普通に喋っているように思えるような演技。
すっげーーー
だからほぼ、
のん一人を見てるだけだけど、
全然飽きない。
鼻声なのも、
なんかそれが良い感じだしね。
実際の映画では、
上の画像のような、
Aの会話がLINEの吹出しみたいにはなりません。
この画像はネットで見つけたものですが、
予告動画用に加工されているようです。
彼女は同じ会社の「ノゾミ先輩」。
身近にいる他人の中で唯一心を開いてる人。
やっぱり?ちょっと変な人だけど、
Aと会話出来ない仕事中に頼りになる人物。
同じ会社の営業部「多田くん」。
結果的に恋をして好きになるんだけど、
二人の関係がなかなか面白い。
二人はたまたま近所に住んでいて、
たまたま近所の商店街で出会って仲良くなるが、
みつ子は多田くんに、
夕飯のおかずを定期的に作っているのだけど、
多田くんは、
みつ子の家では食べていかずに必ず持ち帰る。
それはなぜか?
・・・と言うのが、
他人に気遣い過ぎる二人の超不思議な関係で、
それに関するみつ子とAの会話が楽しい。
しかし、
イタリアにいる親友に会ったのを機会に、
多田くんとの関係にも動きがある訳ですが、
その親友が、
橋本愛さんなので、
見る前に想像していた以上に、
この映画がまるで、
「あまちゃんのその後」みたいで、
なんだかとっても感慨深い気持ちになりました。
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