公開日:2019年5月17日
レンタル:2019年10月16日
---------------
●お話
人間の意識をコンピューターに移行させる実験を続け、成功目前まで近づいた神経科学者のウィリアム・フォスター(キアヌ・リーヴス)は、事故で家族を失ってしまう。深い悲しみの中、彼は家族のクローンを作り出し、そのなかに彼らの意識と改ざんした記憶を移し替える。そして今までと変わりない生活を送ろうとするが、実験の動向をチェックしていた政府の組織がサンプルとして家族を奪おうと画策していた。
~シネマトゥデイより~
---------------
●感想
この映画、
後半に、前半からは想像もつかないような飛躍した展開が待っていて、人によっては「なんじゃこりゃ?」かもしれないけど、個人的にはその、飛躍した展開が結構好きでした。でもその、飛躍した展開に持っていくための伏線(入口)は、ちょっと強引すぎでしたけどね。
主人公の会社は、
政府からの依頼で最先端医療の研究をしていて、皮膚や臓器などの移植用にクローンの研究をしたり、
人間の意識や記憶をコンピューターに移行させる研究を行っています。画像は、空中にサンプルの脳画像を投影しているところ。
どちらも動物実験では成功しているものの、人体実験では成功を目前にしながら失敗が続いている状況。
これは、コンピューターに移行した人の意識や記憶を、仮想人間に移植する(戻す)実験。
で、
ここからが本当の物語の始まり。
そんなある日、
主人公一家の乗った車が事故に遭ってしまい、主人公以外の家族全員が死亡してしまうのですが、主人公は会社に内緒で、会社の全ての技術を融合させて、家族のクローン人間をこっそり造り、人格や記憶を完璧に移植して、ご近所や妻の勤務先、子供の学校も含め、交通事故なんかなかったことにして、また家族と一緒に、これまでと変わらぬ生活していくことを計画します。
なかなか、
面白い展開だと思うのだけど、まず、家族全員が死亡するような大事故で、主人公だけ無傷は都合が良すぎるのと、じっくり描く時間がないので、事故に遭うまでの過程も強引に過ぎるし、事故後の処理や対応も含めていろいろなことがズボラすぎるのに、誰もそれに疑問すらもたなくて、ここのシーンは相当変だったね。
その後、
まだ個々の実験が一度も成功していないのに、合体技とか無謀すぎるぞと思いつつ、人間切羽詰まると神憑った閃きがあったりして、クローン人間は無事に完成するけど・・・。
俺はてっきり、
家族が、自分たちがクローンだと理解した途端に精神崩壊しちゃうとか、クローン人間の体に普通の人間では起こりえない病気が発症するとか、そういう展開が待っているのかと思ったら、
・・・そうではなく、
政府が、
主人公達の研究に莫大な予算を継ぎ込んでいたのは医療発展とは別の目的があると判明し、これまで失敗続きだった主人公がこっそり(家族の)クローン実験に成功していたこともバレバレで、主人公は一家で逃亡するも、政府は本来の目的のため、主人公から実験体(家族)を奪い取ろうと、政府の追手を主人公一家に差し向ける。
・・・というお話。
からの、
なんだかんだあってのラストが、本当に予想もできない奇抜すぎる展開で驚きだったのですが、個人的にはとっても好きな終わり方でした。
・・・て言うか、
なんなら、最後に出てきたあの人を主役に続編が見たい。
この人工人間の、脳そっくりに作られた意識や記憶を保存する場所。保存される際の状況を確認するために、頭部がスケルトンになっているでしょ?
そういうのを見るとさ、
「人造人間ハカイダー」を思い出すよね。
それに、人間の脳をコンピューターに移植するという設定は、まるで「機械戦士ギルファー」の「ゼウスボックス」。もうすぐそんなことの出来る時代が本当にやってくるのかな?
昭和からは考えられないような凄い時代がやってきた。
さすが令和
---------------
![]() | レプリカズ ブルーレイ&DVDセット (2枚組) [Blu-ray] 3,836円 Amazon |