公開日:2019年2月22日
レンタル:2019年7月24日
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●お話
長きにわたり鎖国をしてきた日本に、アメリカから海軍総督ペリー(ダニー・ヒューストン)が黒船でやって来る。彼と面談した幕府大老の五百鬼祐虎(豊川悦司)は、開国を迫られる。一方、安中藩主の板倉勝明(長谷川博己)はペリーが口にする和親条約というのは名ばかりで、アメリカの本当の狙いは日本への侵略だと疑っていた。
~シネマトゥデイより~
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●感想
微妙な評判だし、江戸時代の群馬県を舞台にした物語なのにオール山形ロケだけど、サムライマラソンは今や(マラソン好きには)全国的に有名なイベントだし、グンマーとしては気になる映画だったので、見てみました。
で、なるほど確かに、想像したより無茶苦茶な映画だ
ただ、B級映画だから、無茶苦茶な部分を楽しもうという分には、結構イケる映画だと思います
この映画、
江戸幕府の大老が安中藩を潰そうと、野党に扮した刺客を送り込み、佐藤健は隠密で、安中藩を守ろうとしてその刺客と戦う・・・という物語。
なんだけど、
まずね、サムライマラソンという一大イベントが、物語に全く活かされていない。
見る前に想像したのは、
サムライマラソンの参加者にターゲットがいて、参加者の中に刺客が紛れ込み、それを隠密が秘密裏に退治するお話かな?・・・と思ったら、
サムライマラソンは、
全然関係ない。
刺客を送り込んだ日が偶然サムライマラソンの日だっただけ。
しかも、
佐藤健は隠密だから、本来何があろうと村人に正体がバレてはダメなのよ。だから、刺客を一人ずつ陰ながら暗殺していくのかな?・・・と思ったら、
人前で、
それも堂々と殺しまくる。
厳密には、刺客が現れるまではダメ人間を演じていたのに、刺客が出てきた途端にイケメン忍者ヒーローになって殺しまくってた。
そもそもね、
刺客が送り込まれたのは、佐藤健演じる隠密の、勘違いの誤情報が原因で、誤情報を送った責任を取って、自ら刺客(仲間)を倒す(殺す)訳です。
は?なんじゃそりゃ?お前バカじゃね?もっとよく調べろよ!!ってな訳です。
それに、
異国の監督さんだからか?
現代劇と時代劇って細々とした言葉遣いや所作が違うのだけど、この映画の言葉遣いや所作は現代人なので、時代劇だと思って見ると不自然なところが多い。だからね、昭和初期のド田舎にしか見えない。
でもね、
有名な大物俳優さんがたちが、ヘンテコな時代劇を、全力で大真面目に演じている姿が、
スッゲーーーのよ。
特に、竹中直人さん。
扱いがヒドイけど、楽しそうに演じているのが印象的でした。
そんな感じで、
真面目な時代劇と思って見ると悲しくなるけど、B級の面白映画として見れば、結構楽しめますよ
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