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●お話
裕層が暮らす星と貧困層が暮らす星が、
上下で接近するように引き合っている世界。
下の星で貧しい暮らしを送っていた
アダム(ジム・スタージェス)は、
とある山頂で上の星の住人である
エデン(キルステン・ダンスト)と出会って恋に落ちる。
ロープを使って彼女を
自分の世界に引き下ろそうとするアダムだったが、
星の境を監視する警備隊に発見されて
エデンは上の星へと落下してしまう。
それから10年後、
エデンは死んだと信じ込んでいたアダムだったが、
彼女が生きていることを知って再会を誓う。
~シネマトゥデイより~
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●感想
微妙にツッコミどころはあるけど、
ただの恋愛モノではなく、
特殊な設定を活かし、
いくつかの要素を巧く絡ませ、
ハラハラドキドキしながら楽しめる、
なかなか見応えのある作品でした。
これね、面白いのが、
下の星の住人が上の星へ行くと、
(あるいは逆の場合も)
逆立ちしたような状態になること。
この辺の仕組みが絶妙に、
わるかようなわからないような感じなんだけど、
どうやら、
2つの星が近すぎるので、
上の星の住人は上の星の重力に、
下の星の住人は下の星の重力に、
引き寄せられるチカラが強いらしい。
なのでお互い、
相手の星へ行くと逆立ちしたような状態になる。
・・・みたいです。
ところが、相手の星のモノを多く身に着けると、
相手の星からの重力が増し、
相手の星でも普通に地面に立つことが出来る。
この辺がイマイチ不思議な部分なんだけど、
そこは深くツッコまず、面白いからスルーしました。
そのため主人公は、
上の星のスーツ一式を知人を通じて手に入れたり、
他にも、特殊な金属を服の中に隠し持つんだけど、
その金属は冷やしていないと熱を帯びて燃え出すので、
主人公が上の星に滞在できる時間は限られている訳。
しかも、こっそり侵入したのが見つかると重罪となる。
そこまで苦労して、
命懸けで、約10年ぶりに彼女へ会いに行ったのに、
彼女は10年前から記憶喪失になっていて、
主人公のことを全く覚えていなかった。
見つかると捕まるし、
長い時間滞在すると燃えるし、
でも、彼女とまた付き合いたいので、
限られた時間を彼女のために有効に使いたい。
そういうハラハラドキドキの展開の見せ方が巧いな~と
そう思える作品でした。
それにしても、
ヒロイン「エデン」役の「キルステン・ダンスト」。
スパイダーマンの「MJ」役の女性だけど、
えっ!?こんなにキレイな人だったっけ?というくらい、
スパイダーマンの時よりキレイに感じました。
そして、
主人公を助ける上の星の気さくな先輩
「ボブ」役の「ティモシー・スポール 」。
ハリーポッターで、しょうもない小悪党のネズミ役の人ですが、
絶対に、後で主人公を裏切るダメ人間だと思っていたのに、
主人公の恋を実らせるカギとなるような、
めっちゃイイ人でした。
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アップサイドダウン 重力の恋人・・・感想
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