今日は、第二部(第2話)の話です。
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第二部の内容は原作で、
俺の持ってる
「魔獣戦線 THE COMPLETE」の場合、
■3巻1~179ページ。
シャフト博士の研究施設では、
人工的に天変地異を発生させる、
そんな研究をしていて、
実験は最終段階に入っていた。
一方、シャフト博士を倒すため、
シャフトの管轄へやって来た慎一たちだが、
シャフトの息子たちが立ちはだかる。
慎一は重傷を負い、窮地に追い込まれ、
そこへ、裏切り者のユダ博士が登場し、
慎一たちを救出するが!
・・・というお話。
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■感想
人工的な天変地異の実験は、
原作版では、
シャフト博士1人だけで行いますが、
OVA版では、
ヨブ博士とロンヌル博士の人工地震、
モロク博士の人工雨、
シャングリラ博士の稲妻、
そして、シャフト博士の
ムーンライトニング(月の潮汐力)、
5人の研究を、
シャフト博士が1つに重ね合わせる。
・・・という設定に変更されています。
原作版は、連載誌の休刊により、
このエリアでの戦いの後、
急遽最終回になるため、
OVA版では残りの博士の出番を、
いろいろと割り振りしているんですね。
それに、
格闘アクションマンガのよくある展開なら、
ユダ博士に助けられた慎一は、
修行するか改造されるかして、
戦闘能力がパワーアップされそうな、
そんなイメージあるけど、
そうならないのが、石川賢なんだね。
そして、
第二部は物語も含め、
角度が微妙に違うとかあるけど、原作版の名シーンが、ほぼそのまま再現されています。
ラストは異なるけどね。
だけど、
こんなにまんまなのに、
原作版と比較して、
何かが足りない気がするんです。
でも今回、
原作版と比較しながら見ることで、
その理由がわかった気がしました。
例えば、
慎一は、ユダ博士との会話の中で、大きく4回怒りを爆発させます。上記は、全く同じシーンの、OVA版と原作版の比較。
左手の違いだけで、あとは表情までそっくり。
OVA版は、
残りの3回も同じパターンで怒ります。
ところが、
原作版の残り3回は、
このように、
非常に感情剥き出しで、多様な怒り方をします。
本能で生きている慎一の怒りは、このくらい過剰に表現した方がらしいと思うし、マンガを映像化すると、ただでさえ多少迫力が落ちるイメージもあるので、原作版より多少過剰な演出にするくらいが、もしかしたら、原作版らしいと感じたのかも?しれません。
俺は多分、
そんなところに、物足りなさを感じていたのかな?と思います。
また、
第二部オリジナルキャラの、電気ウナギの魔獣。この魔獣、慎一に殺された後・・・、
なんと
慎一達に食べられちゃいます
魔獣って、人間と動物のハイブリッドなので、
魔獣の中には人間の細胞も混ざっているはずだけど・・・、
美味しいの
原作版では、
この魔獣が登場した、次のシーンで最終回になるのですが、OVA版は、オリジナルエピソードを交え、もう1エピソードあります。
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■魔獣対談(後編)
後編は、
とりとめもなく様々な話が展開されます。
神を敵にした物語からの、
日本やインドの神話の話、
ギャグは残酷な話、
手天童子の見事な終わり方の話、
二人ともルーツは忍者モノの話、
極道兵器の話、
虚無戦記関連の総決算しなくちゃの話、
魔獣戦線続編の可能性についての話、
・・・などが、語られています。
その後、
虚無戦記シリーズがまとめられたり、
真説魔獣戦線の連載が始まったのは、
この対談がキッカケだったのかも
・・・しれませんね
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第三部に続く。