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Channel: 魔神機兵団の日記
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オーバーロード 8(二人の指導者)[小説版]・・・感想

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●お話
シリーズ初の、完全書下ろしを含むアナザーストーリー2本立て。“森の賢王”が去り、森の均衡が崩れたことで、新たな脅威が迫りつつあった…。―「エンリの激動かつ慌ただしい日々」。偉大なるナザリック大墳墓を支配する者の苦悩の日々が明らかに。―「ナザリックの一日」。
「BOOK」データベースより
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●感想
俺は小説が好きで、ファンタジーな世界観も好きなので、ラノベにも何度か挑戦したことあるけど、ラノベは人気作品でも読みづらい文章が多いから、それ以降、あえて読んでませんでした。

しかし

オーバーロードは非常に読みやすく、小説版7巻を読んで、アニメでは尺の関係であまり細かく描かれない、主人公が、ゲーム感覚で魔王を演じている描写もしっかり描かれていて、楽しく読めました。

 

そんな訳で、続けて8巻も、息子に借りました。

 

8巻のタイトルは二人の指導者で、

前半は、村娘のエンリが指導者になる話。

後半は、アインズの、指導者としての日常や苦悩を描いています。

 

まずは前半
アインズがかつて助けた村娘「エンリ」のその後の話。
アインズはかつて、行き掛かり上、村娘のエンリの命を助け、エンリに、今後はこれを使い自分で村を守れと「ゴブリンの角笛」を与えました。
エンリは角笛でゴブリンを呼び出し、呼び出された数十人のゴブリンは、すっかり村の一員となり、村での力仕事兼護衛係として、懸命に働いていました。
RPGに出てくるゴブリンは、脳味噌まで筋肉モンスターのイメージですが、エンリの部下のゴブリンは、見た目は怖いモンスターでも、中身は 白雪姫の七人の小人 みたいなイメージです(七人の小人はドワーフだけど)。

 

そして

エンリの村近くにある森には、3体の森の王がいたらしく、そのうちの1体、「森の賢王(ハムスケ)」がいなくなったことで、森の均衡が破れ、残りの2体が森の賢王の縄張りを奪うべく、その外にある、エンリの村まで攻めてきた。
・・・的なお話です。

 

そんな訳で、何の取り柄もない村娘の一人だったのに、ゴブリンの角笛を手に入れて以降、人生に翻弄されてしまう女性の物語なんです。
エンリの翻弄されっぷりや、ゴブリンの、職人気質のおっさんキャラがなかなか楽しい物語です。

 

そして、前半には漆黒のモモンが出てくるのですが、深く関わりそうな登場の仕方なのに、出番が少ないんですよ。あれ?って思っていたら、後半にその答えがありました。

 


そして後半
エンリの村が、森の王に襲われる前後の舞台裏を描いていて、まずは、ナザリックの1日が様々な視点で描かれていきます。
そんな中、ある日突然、ただのサラリーマンから王様(アインズ)になった男「鈴木悟」が、帝王学とか何も知らないのに、誰かに教えてもらうことも出来ず、しかし、知ってる振りをしないといけないため、マンガや映画やドラマからイメージする王様らしいセリフや所作を、毎日数時間練習する様子が、なんだか微笑ましく描かれ、それが、この巻で一番好きなシーンでした

あとは、アインズ様への愛が暴走したアルベドが、アインズ様をレ○プしようとするシーンも、なかなか衝撃(笑撃)でした。

しかし

そんな呑気なシーンばかりではない。アインズの部下は人間の存在を軽んじる者が多く、エンリの村の監視を任せていた部下も、村に危機が迫っていることを知りながら、それを放置していた事実を、間接的に知るアインズ。その村に住む「ンフィーレア」には、ナザリックに関するある重要な任務を任せており、ンフィーレア本人と、その彼女である「エンリ」は、ナザリックにとって最重要人物であり、その二人が村を大切にしているなら、窮地の際には、必要に応じて、村を救う必要まである。

ところが、そこまで思慮することの出来ない部下が、村の危機を放置した。そのため、アインズが村を救おうと、陰でいろいろと動く。

・・・そんな話になっています。
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個人的には、7巻よりも、8巻の話が、それぞれのキャラが立っていて好きでした。

 

 


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