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●お話
今度は「騎士団長」!? 「新型機開発」再び!!
奪われし『テレスターレ』――新型試作機の「強奪イベント」は、
その結果が招くであろう他国との開発競争を見越した騎士団新設で幕を下ろす。
そして団長は……エル14歳!?
再び始まる趣味爆発の「新型機開発」、生み出されしは異形上等(!?)
「人馬の騎士」!! 度胆ブチぬく本格「転生」ロボットファンタジー最新第6巻!!
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●感想
5巻は、総集編的な急展開のアニメまんまの展開で、ちょっと残念に感じた部分もあったけど、6巻は、アニメより詳しく描かれている部分も多く、あ~そういうことね、という部分もあって、結構楽しく読めました。
6巻は、銀凰騎士団 と 国立機操開発研究工房(通称:国機研=ラボ)の新型機同士の模擬戦がメインのお話。最初の1/3が銀凰騎士団の新型機開発物語。残りの2/3が模擬戦となっています。
新型機開発物語は、アニメも同様だったけど、主にツェンドルグの話。
でも、アニメより多少詳しく描かれています。
例えば、二人乗りのツェンドルグ操縦者に、アディとキッドが選ばれた理由。アニメでは「双子だから誰よりも息が合っている。」それだけでした。でも、コミックではそれだけでなく、この異形な人馬のロボットは、どんな魔法を使えば効率良く操縦出来るのかが不明なので、エルの次に魔法力の高い二人に研究してもらい、最終的には誰でも一人で操縦出来るよう、魔法術式(スプリクト)を完成させてほしい。
・・・というのが、双子が選ばれた理由でした。すげー納得しました。
他にもいろいろあるのですが、そうやって完成されたツェンドルグが模擬戦会場に現れた際、まさに上記画像のシーンですが、そういう前振りがあった上でのあのシーンなので、読んでいて、アニメ以上にワクワクしました。
ガイスカ工房長とエルの、ロボットオタク同士で盛り上がるシーンも、アニメより多めに描かれています。
二人とも、
どっちのロボットがより優秀か?
俺のロボットの方が凄いぜ!!
・・・みたいな気持ちは全くなく、
知らない技術が使われたロボットの、その技術や性能を知りたい、という開発者としての純粋な気持ちしかなく、そこに、少年のように明るく純粋なオタク気質が混ざっていて、二人は少年とおじいちゃんなのに、まるで小学生同士が超合金とかプラモの話をしているみたいで、俺もロボットに関しては相当なオタク気質なので、見ていて気持ちがわかりすぎて、思わずクスクスってなっちゃいました。
特に、アニメではそれほど詳しく描かれなかった、ガイスカ工房長の心理描写ご良かったです。エルとの会話の際は少年みたいなのに、一人で考え込むと急におじいちゃんに戻って冷静に(心で)語りだす。そういうところに、物語の緩急を感じて、結構好きでしたね。
ただ、残念なのは、
結局、この3機の開発秘話がほとんどなかったこと。
トイボックスなんて、会話の中にさえも、名前が出てこなかったからね。
アールカンバーとグェールは、テレスターレを応用しただけだけど、トイボックスは飛行試験の失敗シーンだけでなく、もう少し何かエピソードが欲しかったなぁ。この世界でロボットが空を飛ぶって、ライト兄弟的なモノ凄い発想のはずだし、歴史的事件なのに、サラッと描くだけで終わったのが、非常に残念だった。
この6巻で、エルたちは中学を卒業し、次巻からは銀凰騎士団として本格的に活動するみたい。
7巻ではまず、陛下とエムリス用にロボットを開発するお話辺りを描くのかな?
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