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●お話
大石(真田広之)率いるサムライたちは、
吉良(浅野忠信)とミステリアスな女ミヅキ(菊地凛子)の
たくらみによって主君を殺され、
自然が豊かな赤穂の領地を追われてしまう。
さらなる謀略を企てる吉良の野望を阻止し、
主君の敵を討つべく集まった47人の浪士たちは、
はぐれ者の混血青年カイ(キアヌ・リーヴス)と手を組むことに。
わずかな人数の彼らは、
明らかに戦力差のある敵の軍勢の戦いに命を賭して身を投じる。
~シネマトゥデイより~
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●感想
これを、忠臣蔵と思ってみちゃうと、
楽しめないかもしれませんが、
日本でもたまに、宇宙戦争やエイリアンなのに、
時代劇だったりするOVAやミニシアター系がありますが、
そういう映画を高額予算で豪華に作ったと思えば、
そういう映画を楽しめる人なら、
この映画も結構楽しめると思います。
だけど、
主役のキアヌ・リーヴスより、真田広之の方が断然カッチョイーし、
特に、アクションシーンがキレッキレ。
ただ、予告を見る限り、もっともっともーっと、
全編ファンタジー色の強い作品かと思っていました。
例えば吉良は妖怪(モンスター)の王様で、
赤穂浪士たちが妖怪退治に行く話・・・的な。
確かに、ファンタジーな作品ではあるのですが、
私が思っていたほどの強いアレンジではなく、
ところどころに、ハリウッドのイメージする
「サムライ(らしさ)」が色濃い作品となっており、それこそが、
ファンタジーな世界感に、不自然な日本らしさを残している気がしました。
特に、それを強く感じたのは「切腹」ですね。
そこだけ妙に時代劇っぽいので不自然に感じました。
どうせファンタジーな作品にするのなら、
死に様にも何かしらのアレンジの方法があった気もします。
それと、私は字幕で見ましたが、
一見時代劇なのに全編英語のセリフなので、
最初は違和感ありまくり。
でも、全編英語のセリフだからこそ、
これは時代劇じゃない、ここは日本じゃないことを強く感じることもでき、
この不思議な世界観をそれなりに楽しむこともできたように思います。
(でもやっぱり、吹き替えの方が違和感少ないような気もする)
あともう1つだけ。
徳川綱吉のキャラが物足りなかった。
もっと北斗の拳のラオウ的な覇者にしてほしかったね。
こいつにはミヅキの妖術でも勝てそうにない。
だからまずは浅野を・・・的なオーラがほしかった。
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