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●お話
ブルース・バナー博士(エドワード・ノートン)は緑色の巨人ハルクに変身する能力を隠して生活する日々を送っていたが、ハルクの変身の秘密を知ったテロリスト(ティム・ロス)が怪人アボミネーションと化し、ニューヨークの街を襲う。恋人ベティ(リヴ・タイラー)と街を守るため、ブルースはハルクに変身して危機に立ち向かう。
~シネマトゥデイより~
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●感想
アニメ版アベンジャーズを見た流れで、久しぶりに見たくなりました。
この映画、結構好きなんだけど、
唯一残念なのが、スーパーソルジャーの実験シーンとハルクの誕生シーンがちゃんと描かれていないところ。オープニング音楽の背景映像だけで終わらせちゃうんだよね。台詞も解説もない、走馬灯のようにビュンビュン切り替わる映像だから、あれじゃわからんよ。
この映画の5年前にも別の主人公でハルクが映画化されていて、そっちのハルクは、実験と誕生を、時間を掛けてじっくり描いているので、その映画と区別するために、この映画ではあえて、そのシーンをカットしたんだろうね。
この映画はブルースバナーの逃亡劇だけど、実験と誕生を(ほぼ)描いてないから、軍のデータを盗んだ犯人とそれを追うアメリカ軍、くらいにしか見えないんだよね。どうして、ブルースは命懸けで逃げ、アメリカ陸軍が執拗に追いかけるのか、両者がそうする「理由」は分かっても、その「重さ」が伝わらない。
たった5分でも良いから、最初にきちんと実験と誕生を描いていれば、なんでグレイシー柔術習ってんの?とか、そこまで命懸けで逃げないといけないの?とか、その「重さ」を、もっと感じれると思うんだ。
スーパーソルジャーの再計画を指揮するロス将軍。
この人はちょーーー嫌な奴でさ、シビルウォーにも出てくるけど、相変わらずちょーーー嫌な奴で安心したよ。人は、そう簡単には変われないよね。
ロス将軍の娘で、リヴ・タイラー演じるブルースの恋人ベティ。不思議な魅力のある女優さんで、結構好きな人です。
ブルース・バナーがエドワード・ノートンのままだったら、アベンジャーズにも出てきたのかもしれないよね。マーク・ラファロのブルース(ハルク)はナターシャと良い感じだけど、エドワード・ノートンのままだったら、アベンジャーズの物語も、また違う展開になってたかもね。
ロス将軍の部隊の隊長ブロンスキー。
ハルクのパワーに憧れて、俺もハルクになりたーいって思っちゃった変態。
そう言えば、ハルクには「不格好な大男」とか「廃船」って意味があるらしいけど、この場合、不格好な大男だよね?字幕で見てるとハルクを見た学生が、「おい、あれ見ろよ、まるで廃船(ハルク)じゃねーか!」って言うのだけど、どの辺が廃船に見えるんだ?この映画の字幕師アホか?と思った。
ブロンスキーは、夢が叶って、ハルクみたいになれました。
アボミネーション(憎悪)っていうんだって。
そういえば、死んではいないはずだけど、今はどこにいるのやら。
俺がこの映画を好きな理由の1つに、エドワード・ノートンのハルクが、イケメンプロレスラーみたいだからってのがある。腹筋も割れてるし、怒りで理性がないようでも、その見た目からは知性を感じる。
マーク・ラファロのハルクも味があって嫌いではないが、ブサメン力士でお腹がダボダボってる上、申し訳ないけど、知性からは遠いキャラで、ちょっとアホっぽいから、ノートンのイケメンハルクだったら、他のメンバーと、どんな絡みをしたんだろ?とか妄想すると、直前残念に思えちゃう。
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