俺の頭の中はマジンガー祭りの真っ最中
・・・なので、これも久々に見てみました
と言っても、実際に見たのは、
「劇場版マジンガーZ/INFINITY」
の前日です
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これの凄いところは、
人が乗って操縦する巨大ロボットアニメの元祖「マジンガーZ」と、元祖ではないけど、アニメではとても珍しい(恐らくカラーアニメでは初の)巨大変身ヒーロー「デビルマン」という、当時を代表する元祖と初の二大ヒーローがタッグを組むという、そんなコラボ作品が過去に(俺の記憶には)実績がないから、当時の子供にとっては、日本を揺るがすほどの大事件だったんです。
でも子供には、原作者がどっちも永井豪とかわからないでしょ?だから、
「ゴジラ 対 ガメラ」
くらいのインパクトがありましたよ。
でも、マジデビの凄いところは、ロボット同士でも、変身ヒーロー同士でもない、異色の組み合わせだったからでもあるんです。
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好きなところは他にもあって、
映画ならではのワイドスクリーンを活かした、奥行きを感じさせる横や斜めの動き。
主に戦闘シーンで多用されていたけど、
俺はこの、始まって13分頃の、機械獣を倒した後、光子力研究所への道のりをお散歩するマジンガーZとボス達のシーンが好き。
ほぼ動かない山と、速く動いて見える道路の上にマジンガーZとボス達。動かない山を軸にすることで、TVよりも広大さや奥行を感じて、画面に特別感があるんです。
この際古い映画も、今の勢いに乗っかって上映してほしい。
「マジンガーZ対デビルマン」(43分)
「マジンガーZ対暗黒大将軍」(43分)
この2つの同時上映なら、
正規の料金払っても文句はない。
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「劇場版マジンガーZ/INFINITY」
多くの方にそれなりに評価をされているみたいだけど、ファンの人の、好きすぎるが故のダメ出しもまた、少なくないね。
東映まんがまつりを見習え
・・・なんてツッコミも多かったけど、
それを言うなら、このマジデビだって、
マジンガーZと、この黄土色の機械獣は同じ全高なのに、パイルダーがデカイのか、機械獣の掌がデカイのか、対比がおかしいし、
デビルビームとデビルアローは、
台詞と技が逆だし、
(TVアニメの時も、技の描写は曖昧だったらしいけど、俺にとっては逆のイメージ)
デーモン族を簡単に洗脳できる、Dr.ヘルの「テレパシー操縦光線」。
そんなのあるんだったら、デーモン族じゃなくて、弓教授と兜甲児を洗脳しろよ
冒頭のシーンも、兜甲児がシローを無視しすぎ(笑)
・・・とかとか、
こんな風に、
東映まんがまつりにも
ツッコミどころは満載だから、
「劇場版マジンガーZ/INFINITY」も、
ファンの理想には届かなくても、
東映まんがまつりレベルの、
出来ではあると思うのよ。
まー感想なんて人それぞれだし、俺もそうだけど、子供の頃の美化されたイメージもあるから、45年ぶりに満を持しての映画化。そんな中で、より多くの人を満足させるなんて、並大抵ではないよね。
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まだまだ他にも好きなところがある。
エンディングのテーマ曲、
「空飛ぶマジンガーZ」に合わせての、
デビルマンの「俺は行くぜ」からの、
兜甲児の「途中まで送っていくよ」のシーン。
歌の1番の最後でお別れするけど、
普通はここで映画も終わるパターンが多い。
だけど・・・、
2番になって、
今度は一人で、光子力研究所へ帰って行く画に変わる。
この歌はマジンガーZの曲で一番好きだし、
単にエンディングではなく、物語があるので、
最高に好きなシーンなんだよね。
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そういえば
飛行要塞ナバローンのこの赤い飛行機は、
魔王ダンテの主人公が乗る戦闘機が元ネタ。
「マジンガーZ と 魔王ダンテ」って、作品が似ていると、比較されることがあるみたいですね。
でも、大きな共通点は「頭部に人」と「巨大」くらいで、実際は似てるというほど共通点は多くない気がするけど、ただどっちも、ヒーローとしてのインパクトは強烈
すでに「魔王ダンテ対ゲッターロボG」というマンガがあり、真マジンガーのアニメで微妙なコラボもあるけど、今公開中の劇場版に出てくるインフィニティより、魔王ダンテの方が敵としての存在感はありそうに思う。機械と生物を戦わせる方が、ロボット同士よりも劇場版っぽさがある気がするし、戦闘シーンや物語にも幅が生まれる気がします
魔王ダンテに、
ミケーネの闇の帝王も絡ませ、
ダンテと帝王を合体させたりとかね。
ラストは、ダンテを宇宙の彼方へ葬り去れば、
「劇場版マジンガーZ 2」で、
UFOロボも、絡んでこれる
あーでも、
闇の帝王を倒すのは、剣鉄也の役目にしたいよな。今回はマジンガーZと兜甲児の物語だから、それはダメだ。物語をバランスよく、しかも面白く考えるのって、なかなか難しいね
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